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わたしの本棚

読んだ本、聴いた音楽、映画や芝居、芸術展、記録していきます。

○ツレがうつになりまして。
2011年 監督:佐々部清 主演:堺雅人、宮崎あおい



細川貂々のマンガ作品シリーズの映画化。NHKでテレビドラマ化もされているが、そちらは見ていません。
マンガ原作だけあって、主人公はその原作を描いたマンガ家の夫、「ツレ」です。そのツレが、うつ病を発症してから落ち着いていくまでを描いた物語です。

うつ病は心の風邪とも言われる病気ですが、そうは言っても対応に困ることは往々にしてあります。
この物語では、家族や周囲の受け入れ方がリアルで、興味深かったです。
原作がエッセイということでたぶん実話だと思うのですが、イグアナの「イグ」やカメの「チビ」の登場した意味というのは何だったのかなと思います。
動物の癒し効果というのは何か関係があったのでしょうか。

うつ病を本当に理解したいと思ったとき、この映画では少々描き切れていない部分もあるのではないかと思います。
しかし、入り口やきっかけのひとつとしてこの映画が選ばれることになれば、優しい人が増えるのかなと思えました。
○レ・ミゼラブル
2012年 監督・トム・フーパー 主演:ヒュー・ジャックマン



舞台版『レ・ミゼラブル』を観たことがないのですが、この映画にはとても感動しました。
曲はすべて撮影現場でライブで歌って録音したとのことで、並大抵の努力では出来ないことだと感じました。
レンタルDVDで観たのですが、メイキング映像は過酷を極めているものがあったり、撮り直しの利かないシーンがあったり、本当に苦労して出来た映画なのだと思いました。

この映画を観ていて気になった点が二つあります。
まず一つ目は、全体が暗いトーンで覆われていたことです。
たしかに暗い物語かもしれませんが、例えば神父に救われる場面や、コゼットとマリウスの恋の場面など、もっと明るいトーンがあっても良いところはあったのではないでしょうか。
二つ目は、曲のシーンのなかに、独白のようなものが多かったことです。
舞台版がそのようになっているのかもしれませんが、キャストのクロースアップと、同じようなショットの連続を多用することで、人物の心情を強調する狙いがあったのかなぁと思いました。

キャストたちの歌唱力にはただ驚くばかりで、とても素晴らしい音楽になっていました。
美術や衣装も、セットも素敵だったし、セリフや歌にも不自然なところがなく、本当に良い映画だと思いました!
○うさぎドロップ
2011年 監督:SABU 主演:松山ケンイチ、芦田愛菜



宇仁田ゆみのマンガを映画化した作品で、テレビアニメにもなっています。
芦田愛菜ちゃんは天才子役と言われて久しいですが、この映画などで演技しているのを見ると、やっぱり天才なんだなということを感じずにはいられません。
私にとって特に印象的だったのは、りんがおじいちゃんの思い出を大吉に語るシーンです。
まるで本当の経験や思い出を語るかのように自然で、素朴なシーンだったと思います。

ネタバレになりますが、ストーリー上気になったことは、キョウイチの存在です。
りんやコウキと偶然出会ったキャラクターだと思っていたら実は親戚筋、というのが意外で面白かったです。
というかむしろ、そういう設定にしないとただ危険人物が出てきたというだけになってしまっていたのかな、とも思います。
Wikiを参照すると、原作には登場しないキャラクターらしいので、なぜこの人物を登場させたのか、理由が気になるところです。

ポップで可愛らしい映像ながら、大きなテーマを扱った作品だと思います。
自分が親になったとき、また見てみたい作品です。