スピリチュアル的な思考が人生を停滞させる仕組み。
こんにちは。
本日は3日間。
スピリチュアルでよく見かける
言葉について書いてきました。
1日目:「高次の存在」「波動」という言葉の力。
2日目:「本来の自分」という曖昧さの罠。
今日は、その全てが組み合わさった時に、
実際に何が起こるのかについて書きたいんです。
■ 「スピリチュアル的思考」のループ
まず、この構造を整理してみます。
ステップ1:不安を感じる
仕事がうまくいかない。人間関係が辛い。先が見えない。
多くの人が、こういう不安を持ってます。
ステップ2:スピリチュアル的な説明を受ける
そこで、こういう説明が提供されます。
「あなたの不安は、『本来の自分』につながってないから」
「『波動』が低いから」
「『新しい流れへの移行』の時期だから」
具体的な問題が、スピリチュアル的な理由に言い換わります。
ステップ3:一時的に不安が和らぐ
「あ、私のせいじゃなくて、何か大きな理由があるんだ」
そう思うことで、不安が一時的に和らぎます。
ステップ4:それを解決するために、行動を起こす
セミナーに参加する。本を読む。瞑想を始める。
全部、「『本来の自分』を見つけるため」という名目で。
ステップ5:でも、状況は変わらない
セミナーに参加しても。本を読んでも。瞑想をしても。
実際には、仕事の問題は解決されません。
人間関係は改善されません。
先は相変わらず見えません。
ステップ6:でも、そこでスピリチュアルは言う
「まだ『本来の自分』に到達してないんですね」
「『波動』がまだ低いんですね」
「『新しい流れへの移行』がまだ完全じゃないんですね」
つまり、失敗も、
スピリチュアル的に「正当化」されてしまう。
だから、あなたは
「あ、もっと深掘りが必要なんだ」と思ってしまう。
そして、またステップ1に戻ります。
不安を感じる。
スピリチュアルの説明を受ける。
セミナーに参加する。
変わらない。
もっと深掘りが必要と言われる。
このループが、延々と続きます。
■ 本当に必要なのは
実は、もっとシンプルなんです。
「仕事がうまくいかない」という問題に対しては。
上司に相談するべきか。
別の部署に異動するべきか。
業務のやり方を変えるべきか。
それとも、転職を考えるべきか。
具体的な選択肢が、いくつもあります。
でも、スピリチュアル的な思考に陥ると、
その具体的な選択肢が見えなくなってしまう。
「『本当の自分』が見つかれば、全て解決するはず」
という幻想の中で、時間が過ぎていきます。
■ スピリチュアルが「悪い」わけじゃなくて
ここで大事な注釈です。
瞑想そのものは、科学的に効果が証明されてます。
心理学の勉強も、人生を豊かにします。
哲学的な問いを立てることも、大事です。
でも、スピリチュアル業界が提供する「瞑想」は
「『本来の自分』を見つけるための瞑想」という名目で販売されます。
その「名目」が、曖昧で、
検証不可能で、永遠に追い求め続けるものだから。
あなたは、本当に必要な「具体的な行動」を、
先延ばしにしてしまう。
■ では、あなたが「本当に変わる」には
必要なのは、スピリチュアルではなく、現実的な問いです。
「『本来の自分』は何か」ではなく。
「今、この瞬間、自分は何がしたいのか」
「今、この瞬間、何が足りないのか」
「今、この瞬間、どんな行動が取れるのか」
その現実的な問いに、向き合うこと。
その決断と行動を、
スピリチュアルで先延ばしにしてしまったら、
人生は、本当に停滞してしまいます。
「『波動』を上げましょう」ではなく
「今できることを、やってみましょう」
「『本来の自分』を見つけましょう」
ではなく
「今のあなたを、信じてみましょう」
その方が、よっぽど、人生は動き始めると思います。
