今朝の日経新聞の記事。
コロナ禍の中でテレワーク、在宅勤務が一気に広がったようですが
他方で多くの課題が顕在化してきています。
通勤地獄から解放されて、使える時間も増えるのでメリットは大きいでしょう。
その分、在宅勤務については仕事のし過ぎ、サービス残業のリスクが報じられていますが、
個人的には、むしろちゃんと仕事ができているのか?の方が気になります。
結局、会社側からすると、勤務者の状況がつかめず、
何をやっているのか把握できないことへのストレスが出てきます。
ここにきて、『ジョブ型』という表現がよく出てきます。
従来の時間管理に対する表現で、出社して何時から何時まで仕事をする
というスタイルでは対応できなくなってきている証左です。
ジョブ型では担当業務の内容、必要となる能力・スキルが明確に定められており、
その達成度合いで評価されることになります。
一見、分かりやすそうですが、厳しいものでもあります。
ちょうど15年ぐらい前でしょうか、内部統制、J-SOXが話題になり
企業の内部統制制度の整備コンサルに関わっていた頃を思い出しました。
3点セットと言われる①フローチャート図、②業務記述書、
③リスク・コントロール・マトリックスツール(RCM)の作成整備が中心なのですが、
当時から②業務記述書は実務的に馴染まないからと省略していました。
ここにきて、その業務記述書が重要になってきているように思います。
まあ、そもそも内部統制報告制度はアメリカから入ってきた制度ですから
仕事のやり方がジョブ型を前提にしているので当然必要だったんでしょう。
日本も団塊の世代がリタイアして、高度成長時代の工場勤務型の発想を
見直す必要があるとかねてより言われてきていましたが、
今回のコロナ禍で一気にその認識が高まったと言えます。
変革はチャンスでもあります。
変わらないと生きていけないということでしょう。