世界を変える「戦う会計士」というフレーズを見かけました。

えぇっ、どういうこと????

何か勇ましいフレーズですが、ピンときません。

 

記事をよく読んでみると、どうやら財務報告に関する基準づくりに

関係しているようです。

 

最近よく見かける『SDGs』という表現、国連が提唱する「持続可能な開発目標」のことですが、

投資家や大手企業の関心が高まっているようです。

 

そこで、ここ数年で企業の財務指標に「サステナビリティ(成長の持続可能性)」の概念を

組み込ませようとする試みが広がっているのだといいます。

 

ところが現状では、サスティナビリティを推進していくうえで、

その評価に関する様々な指標が乱立していて、

多くの機関が異なったESG(環境・社会・ガバナンス)関連の調査表を企業に送付しているため、

企業内で最高財務責任者CFOが書類の山に埋もれてしまう事態が起きているのだと。

 

サスティナビリティを測る世界基準を目指す指標には、

「グローバル・リポーティング・イニシアティブ(GRI)」

「持続可能性会計基準機構(SASB)」

「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)」などがあるといいます。

 

どれも持続可能な世界を実現しようとする目標を掲げているにもかかわらず、

共通の基準づくりで団結できずにいることが混乱を引き起こしているのだと。

 

そこで、乱立する指標をすべて網羅した新しい基準作りへの取り組みが進められているようです。

このプロジェクトに日本はどうかかわっていくのでしょうか。

世界基準となる基準作りでは国益も絡みますから、まさに戦争なのでしょう。

 

企業活動に関する財務指標のことだけに

‟戦う会計士”の登場となっているんですね。