地上波初登場とかで『マイ インターン』を見ていて

「そうだよな――」と共感できる場面がいくつもありました。

 

ストーリーとしては、定年後の70歳シニアが再就職して、

自分の孫娘のようなベンチャー社長の下で仕事をすることになり

自分なりのやり方で存在感を高めていくというもの。

 

再就職前も一日中フリータイムでいながら、

毎朝、定時にビジネス街の喫茶店で過ごすことを日課にしている当人曰く、

「こうしていると社会とつながっていると感じられる」と。

 

また、就職が決まってからの一言、

「こうやって、朝起きていく場所、やる仕事があることが何よりである」と。

 

体が健康であることが一番ですが

社会との関わり感がないと人間は空しくなるんでしょうね。

まさに共感できます。

 

また、入社してIT環境になじむため自分でもフェイスブックを始めることに。

スタートでのプロフィール作成は、自分に対するQ&Aですすめていくが、

どんな歌が好きか?作家は誰が好きか?などなどに、的確に応えていく様子には

日ごろから自分づくりへの投資をちゃんとやってきたんだなぁーと。

 

社内での服装に関しても、皆、カジュアルですよと言われても

一人、スーツ姿を崩さない男

「これが自分にとっては一番です」と主張するところがいいです。

 

仕事に関しては、とにかく、周りの人間との関わりを大事にしていく姿勢がいいです。

いくらデジタル世界だといっても、主人たる人間はアナログですから。

 

急成長で女性社長が忙しすぎるため、新たCEOを迎え入れるべしとの進言に悩む中、

女社長に同行した工場でのやり取りに起業家ならではの仕事に対する情熱を見て、

「あなたしかこのビジネスはやっていけないでしょう」

「自分の心に素直に従うことです」との助言には心を打たれます。

 

〝人に寄り添う〟ということの大事さを考えさせられる映画でした。

やはり歳は取るものではなく、積み重ねていくものなんだとも。