昨日、政府主催の天皇陛下在位30年の式典が行われました。
天皇陛下、皇室への想いは戦前、戦中、戦後と変わってきていると思います。
天皇陛下と同じ世代となる私どもの親の世代までは天皇陛下、皇室に対して
特別な想いがあるようです。
戦跡地、被災地へのご訪問、そして、お迎えする人々の様子がテレビで流されるたびに
天皇陛下、皇室の存在が深く国民の心にあることを感じずにはいられません。
民間出身の美智子皇后陛下の存在が皇室に対する感覚を
極めて身近な存在へと変化させてきたことは大きいと思います。
それにしても、戦後定められた『象徴としての天皇』というものを
どのようにとらえ、体現していくか、といったことを揺るがずに
模索し続けてこられた30年であったんだなあと感じ入ります。
そして、お言葉にもありますように、そのことはまだ完結しておらず、
この先の時代も模索は続くと。
日本国憲法第1条では、 『天皇は日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であって、
この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく』と規定しています。
天皇、皇室の存在は日本の文化であり、心でもあることを
日本人として今一度、しっかりと認識し、誇りをもっていくことも大事かと感じています。