ゴーン氏の行動が明らかになってきています。
かつてはセブンイレブンの異名がつけられるほどに働き者であったようですが、最近は日本に来る回数も減り、現場からは遠い存在になっていたと。

権力の集中は機動的でメリットも大きいですが、
副作用も多い劇薬でもあります。

上場企業のトップを務めるような人は、それなりの志をもったひとであったはずなんでしょうが・・・・当初は。

やはり、任期が長くなると副作用がだんだんとでてくるものです。オフィシャルとプライベートの境が分からなくなり、お金の使い方に公私混同が起こってしまうのは世の常なんでしょう。

そのたびに、ガバナンスの強化、内部統制の見直しが話題になりますが、こういった問題は大概、
内部通報で発覚するものです。

司法取引によるトップの逮捕となると日本人的には釈然としない感じもありますが、フランスのルノー社との統合が画策されていたとなると、日本の日産ブランドのプライドとして許せなかったのは納得です。

司法取引と聞くと、かつてのロッキード事件を思い出しますが、今回も単なる企業不正にとどまらず、フランスとの問題に発展しそうな感じですねーー。

ガバナンス体制の当事者にフランスが国として関わっている関係は、株主利益=国益ということだけにちょっと厄介かもしれません。