山口県での行方不明の2歳児の発見は驚きのニュースでした。

警察をはじめとする捜索に関わらず見つけられず72時間が経過しようとしとこ、

急遽、登場した一人の捜索ボランティアによって20分で発見されたと。

 

『子どもは上に登りたがる習性がある』との判断から

山の頂上を目指し、途中の沢で発見したとのことでした。

発見された場所は、警察等が想定していた捜索対象外であったとも。

 

よかった、よかった!と思いつつ、何とも奇妙なことです。

山で迷子になってしまったら、下の方に進むであろうとの

想定が外れたわけで、この思い込みが捜索の初動ミスということに。

 

ふと、思い出したことがあります。

公認会計士の職業倫理を教えた中で『職業的健全な懐疑心』という言葉。

監査業務においての『予断をもって望まない姿勢』を言います。

 

経験の積み重ねには、プラス面とマイナス面があるもの。

一般的に、過去の経験をうまく活かすことで物事を効率的、

効果的に行うことができるものです。

 

他方で、経験に囚われてしまうと、客観的な判断ができなくなるリスクも。

そこで求められることが、健全な懐疑心です。

ちょっとした気持ちのゆるみが事態を大きく変えてしまうことになります。

 

今回の件では、まさにボランティアの方の経験値

想いが大きく活かされた結果であったと思いますが、

何とも奇妙なことです・・・。