日経新聞に『営業キャッシュフローを伸ばした企業』が紹介されていました。

 

財務諸表と言えば、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)が

馴染み深いですが、キャッシュフロー計算書(C/F)も

大分、浸透してきているようです。

 

企業の業績を見るうえで、一番分かりやすく、馴染み易いのは

損益計算書(P/L)でしょう。

 

ところが、利益が出ていることと、現金があるかどうかは別もの。

黒字倒産ってこともありますから。

 

そこで、登場したのが現金ベースでの収支状況を示す

キャッシュフロー計算書(C/F)で、感覚的にも合います。

 

収支の内容によって、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、

財務キャッシュフローの3つに区分されます。

 

企業は将来の収益獲得に向けて投資(固定資産取得等)を行いますが、

取得した固定資産は毎年、減価償却という費用が発生し

損益にマイナスの影響を与えます。

 

大きな投資であればあるほど、その影響が大きく、

損益状況は悪く表示されることになります。

 

この部分を補完するのがC/Fで、営業キャッシュフローが

しっかりプラスであれば安心ということに。

 

そして、投資キャッシュフローがマイナスであれば(内容にもよりますが・・・)、

しっかり将来に向けた投資が行われているということになります。

 

営業キャッシュフローが順調に伸びている会社は

しっかりキャッシュを稼いでいる成長力のある会社と

評価されます。