2016年(平成28年)も今日から後半に入りました。

今月10日には参議院選挙があり、18歳での選挙権行使のスタートとなります。

投票するにしても、どう判断すればいいのやら????



最近は、権利行使についての話題が多々ありました。

大きいのは英国のEU離脱か残留かの国民投票。

国民の一人ひとりが直接に投票権を行使した結果

僅差でEU離脱が決定され、今も混乱しています。



国の将来に大きく影響するような判断を一回の国民投票で

決めてしまうことの怖さがあります。

情報の格差が大きい中では適切な判断もできず

判断は感情的なものとなりがちです。



また、株主総会も株主にとっての権利行使の場です。

会社法では、会社の重要事項について株主の承認を求めること

になっていますので非常に大事な行事であります。



最近は個人株主の意識も高く、総会では厳しい意見も出てきます。

経営者はその約束に基づいたパフォーマンスで評価されることになるため

経営者(取締役)にとっては1年間の成果が問われる緊張の場となります。



株主総会ではセブンイレブンでも話題になりましたが

創業家がかかわる問題も多々ありました。

株主の中でも創業家の位置づけは特別なものです。



所有と経営の分離といわれますが

創業者(家)にとって会社経営とは個人と一体のもので

なかなか簡単に整理できるものではなさそうです。



創業者(家)の場合には、論理を超えた情とか感覚的な部分が

入り込んでいるため、所有と経営の判断も複雑になります。



とかく権利の行使は目立ちやすいもの。

権利の裏には義務があり、義務には使命感が必要だということに

今一度留意して行動する必要がありそうです。