コーポレートガバナンスコードの導入で、
企業はROE8%以上を財務指標とするところが多くなっています。
2015年度は東証1部上場会社の半数近くが目標達成しているようですが(下図)、
1部上場でも残りの半数や2部上場以下の企業ではまだまだの状況のようです。
ROE(自己資本利益率)は、当期純利益を株主資本(自己資本)で割って計算しますが、
計算式を分解すると、以下のようになっています。
結局は、、負債のレバレッジ効果はあるにしても
基本は利益率(対売上高、対総資産)にあります。
いかにしっかりと利益を上げていくことに知恵を絞ったかということです。
ROE=利益/自己資本
=①利益/売上×②売上/総資産×③総資産/自己資本
①は売上高利益率
②は総資産回転率
③は負債のレバレッジ
①、②は、効率的な収益活動が行われたかどうかの
①×②=総資産利益率なので、効果的な投資(回収)ができているかどうか
③では、負債の活用ができているかどうか
会社はだれのものか?といった議論がありますが、、
利益分配を基本とする組織形態である以上、
株主視点の経営が重要不可欠となっており、
ますます内部統制の第一の目的である業務の有効性・効率性が
重要となってきていると思われます。