東洋ゴムでは免震ゴム性能の偽装で経営陣が退任に追い込まれました。
対応の杜撰さが最終報告書で明らかにされました。
祖に骨子は以下のようなもの。
会長、社長が早くから不正を認識していた。
品質管理部門によるデータの改ざん
問題の発覚から出荷停止まで1年半を要した重大な不作為
経営陣は問題を公表しないことが適切であることを暗に示していた
これらすべては企業風土の問題であるとされています。
企業風土とは目に見えない空気みたいな存在であるが
組織人の行動にしっかりと影響を与えてしまうもの。
内部統制の問題では最も重要な要素である『統制環境』に当たります。
組織風土は組織の長い歴史において形成されてきたものであるだけに
その修正はちょっとやそっとではできません。
もちろん、いい意味で使われることもの多いです。
成長している、活躍している企業を評価した場合にも
その要素として企業風土があげられます。
組織の構成員の行動結果として作り出している環境ではありますが、
一番の発生元は経営者です。
組織のトップの日頃の考え方、発言、行動、姿勢、などを
周りの人たちは微妙に感じ取り、吸収し、対応ていきます。
その結果、それぞれの組織に風土として沈着していきます。
企業風土という魔物にはくれぐれも注意しなければ
知らず知らずのうちに侵されていきます。
鯛は頭から腐る!と言われています。
影響力のある組織のトップが腐ってしまってからではどうしようもありません。
今も昔も経営者は常に姿勢が問われてるということでしょう。