平成24年11月6日(火) くもり
決算発表が続いています。
トヨタ自動車の2013年3月期の連結純利益は前期の2.8倍の7800億円。
営業利益では1兆500億円になる見通しだといいます。
中国での販売不振や為替変動での影響が△900億円あるところ
原価改善や諸経費削減でのプラス効果1400億円で補ったもの。
コスト削減に厳しいことで有名ですが、さらに1400億円の削減とは!。
上場会社は決算発表もあるので特に予算管理は厳しいですが
一般の会社でも予算によるマネジメントは重要です。
しかし、その運用がうまくいっている会社は以外に少ないのでは・・・???
IPO(株式公開)を目指す会社でも
最後の最後まで苦労する整備事項が予算制度です。
この点、中小企業は特に大変ですね。
まず、『予算』と『見通し、予想』の区別ができていません。
典型的な予算?のカタチが前期比〇%アップというもの。
当期の延長線上に来期を描くもので予想(値)に過ぎません。
そして予算実績検討となると、もはや未達理由のオンパレード。
累積的に未達金額が増えていき3ヶ月も経つと
予算は予算、比較対象は前年実績だけ、といった状態に・・・・・。
予算は意思であり、予想とは違う、ということが明確になっていません。
当然、結果との差異に対する追求は甘くなります。
最後には、予算、予算というけれど、結局は絵に描いたも餅じゃないか・・・・・と。
最近よく感じるんですが、中小企業で予算実績の運用がうまくいかないのは
ほとんどがトレーニング不足からだと思います。
すなわち、PDCAサイクルを回すトレーニングができていないんです。
予算実績の検討会議というと責任追及の場になりがちで憂鬱なもの。
本来は、意思である予算の達成に向けての対策会議なんですが・・・。
大事なことはPDCAサイクルです。
まず、スタートのPは計画というよりも『仮説を立てること』です。
こう考えられるのではないか!?こうやればうまくいくのではないか!?
動き方、やることを決めるということですね。
そして、実行(D)し、結果を検証し(C)、仮説を見直し(A)、実行する(D)・・・・
このサイクルを如何に速く回していくかが重要となります。
1ヶ月に1回なんてとんでもない話です。
仮説を立てるアイデア力、即時実行力、継続力、検証力等が求められます。
まさしくトレーニング(研修)だと思いますね。
このあたりの取組みが愚直にできるかどうかなんでしょうが・・・・。
ハードルは高いですが、これしか無いとも言えます。