平成24年9月4日(火) 晴れ




今日の日経新聞1面、新連載記事は『金融ニッポン』原点に返る①

銀行の現場力が落ちているのではないか!?と、

シャープの業績悪化を受けての主要取引行の動きが例に挙げられています。



銀行は融資先企業の経営改善に積極的に関与してこなかったと。

本来、融資の現場では経営者を知り、事業を評価する姿勢が大事。

ところが、最近は決算書が読めない銀行員が多いといいます。



コンピューターが発達して便利になった分、内容が分からなくても

一定の数値さえ入力すれば自動的に財務分析ができてしまう。

もはや『考える』という作業が要らなくなってしまっている。



独自の仮説力、分析力、想像力がまずあって、

その検証のためのツールとしてコンピューターが有効であるところ、

便利すぎて肝心な部分が欠落してしまっている状況なんでしょう。



我々の仕事にしても同じことが言えると感じています。

私どもは監査ベースのコンサルティング&研修を行っていますが、

その入り口は、監査による問題点の発見にあります。



監査の基本はヒアリング・質問にあります。

しっかりとお客様の状況・実態をつかむことが何よりも重要となります。

銀行と同じくその原点は、企業を知ること。

この部分が疎かになると、いい仕事・貢献ができません。



銀行の貸出残高はこの20年で2割減少しているといいます。

新たな資金需要を掘り起こすには今まで以上に銀行員が

取引先とともに経営を考える必要があると。



『企業育成こそ融資の王道』

『お客様とともに!』が基本姿勢となります。

プロであることの原点を忘れてはいけないと感じています。