平成24年5月9日(水) くもりのち晴れ
5月は3月決算会社の決算作業がピークになります。
3月以外の決算会社が増えているといえ、まだまだ3月決算は多く、
経理担当者や税理士など決算関係者は大変です。
最近は、税効果会計も浸透してきています。
監査を受ける大手企業は当然でしょうが、
未公開の中小・中堅企業も税効果会計を適用しています。
この税効果会計は結構曲者で、経営者泣かせの側面があります。
税金の前払いといわれても・・・・・分かりづらいことが大きいのですが、
日々の業績とは別物であることが最大の要因です。
決算で形式的に『繰延税金資産』勘定を計上しているケースが
多々見られます(税金計算上は全く影響しないため)が、
会計上は資産勘定である以上、その回収可能性が問題になります。
利益をしっかり稼げているときは問題ありませんが、
一旦、業績に陰りがでてくると、その資産性が問われ
一気に取崩さないといけなくなる(=損失計上)リスクが顕在化してきます。
業績が悪化しているうえに、更なる損失処理が必要となって
場合によっては、債務超過になってしまう会社もあります。
決算書で『繰延税金資産』があれば要注意です。