平成23年7月13日(水) 晴れ
IRといえば、上場会社が投資家に向けての財務情報などを説明する
広報活動のことですが、このIRの良し悪しが結構、株価に影響します。
今、上場会社はIRの充実に動いているようです。
東日本大震災後の株式市場の混乱から
企業の情報開示の『中身』と『スピード』が一段と問われているようです。
震災直後のマーケットでは『迅速な情報開示』が判断材料の一つになったとか。
上場会社は自社の価値が株価として反映されるだけにIRにも力が入ります。
一方、非上場オーナー会社などとなるとどうでしょう。
とにかく株主が自分や同族関係者なのですから・・・・。
そこで、『投資家』から『利害関係者』へと視点を変えてみると
広報活動(IR)についての別の見方がでてくるように思います。
企業にとって一番大事な利害関係者は、『社員』ではないでしょうか。
自社の社員に対して、会社トップのメッセージが
正確で、スピーディーにちゃんと送れているかどうかが
企業の成長にとって重要だと思います。
とは言っても、いつ、どのように行えばいいのか?
といった疑問が生じると思います。
そこで、参考になるのがデットIRではないかと最近思っています。
デットIRは、企業が行う金融機関向けの情報開示ですが、
一般的には、複数銀行から多額の借入を行っている企業などが
B/Kミーティングのカタチで行わうことが多いものです。
内容は、会社がちゃんと借入金を返済していけることを説明するものですが、
そのための資料として、財務情報や将来展望、現在の課題などが含まれています。
これらはまず、社員が知っておくべき内容ではないかと。
銀行取引がない中小・中堅企業はないと思いますし、
銀行ほどビジネス情報が集るところはないと思います。
良好な銀行関係はビジネスの成長もつながるのではないかと思います。
銀行向けのデットIRを活用して、社員巻き込んだ活動にできれば
企業の活性化、一体感に繋がるような気がします。
未公開会社のデットIR活用を考えてみるのもいいかもしれません。