平成23年4月26日(火) 晴れ
今日の話題は、何といってもホリエモンこと堀江貴文被告に関するものでしょう。
元ライブドア社長としてインターネット業界の風雲児的な存在でしたが、
懲役2年6月の実刑が確定するようです。
ニッポン放送株の取得やプロ野球球団買収などでかなり話題を提供していましたが、
ライブドアの粉飾決算で証券取引法違反の罪に問われてることになりました。
あの事件以降、ベンチャー市場の株式公開(IPO)に警戒感が高まり冷え切ってしまいました。
事件の起きた2006年に188社あったIPOが、2010年には22社に激減。
上場会社にとって投資家に対するプレッシャーは大きいだけに、
特に急成長の会社は、安易に利益操作をやってしまうリスクが高いようです。
粉飾が発覚すると、その防止策としての規制が厳しくなり、
上場維持コストとなって企業の業績を圧迫してきます。
しいては株式公開の魅力、メリットも薄れて活力も減退していくことに。
決算は過去の行動の結果であることを真摯に受け止めることが大事です。
会社が成長するのは、『いい会社』と付き合い(取引)が出来るようになったときのようです。
会社は取引を維持・発展させようと業務改善を行いますが、会計面がおろそかになりがちです。
タイムリーディスクロージャーと財務報告の信頼性に関する意識が弱いんですね。
世間一般も敗者復活を受け入れる風土が出来ていない点があるんでしょうが、
スピード経営をしていくうえで『隠す文化』はマイナスエネルギーにしかなりません。
成長には勢いが大事だと思いますが、品格・マナーも高めていく必要があると思います。
○○の品格とかいう本がありましたが、会社が成長して影響力が高くなるということは
それ相応の品位も求められるということでしょう。
大震災で復興が叫ばれているだけに
多くのベンチャー企業がでてくることが期待されます。
堀江被告の事件の教訓を活かしていきたいものです。