平成23年4月23日(土) くもり&小雨
東電の社長が原発事故の謝罪に各所を回っています。
被災者の方々の状況を思うと事故の責任者として当然のことなんでしょうが、
見ていて何か辛いですね。
避難民の方々や住民代表の長である方々としては
えらい迷惑をかけられてしまっているわけで、何とかして欲しい憤りの気持ちしかないでしょう。
避難生活の疲れやストレスが積もっており、さらに将来への展望も見えない状況ですし・・・。

そもそも企業の存在意義は、生活者の不便・不満・不安の解消にあると思います。
そのために各社が得意分野で社会に貢献していくことになります。
社会との関わりが大前提である以上、事故等の事後対応は迅速さが求められますし姿勢が問われます。
社長の謝罪の姿は重いです。
事故対応で自分の生活も省みず復旧作業に当たっている社員等の苦労もあります。
経営者は誠意を持って説明責任を果たしていかないといけない人なんです。
また、『天災は忘れたころにやってくる』といわれます。
今回のような歴史的大震災がもたらした原発事故について
『想定外』という言葉がよく聞かれます。
これは、リスクの認識と評価の問題で、『想定外』ということは
リスク評価が適切ではなったということになります。
いわゆるJ-SOXがらみで内部統制が取り上げられますが、
そもそも内部統制は、経営者の想いを実現するための仕組みであり、
企業活動に伴う『リスク認識と評価』といった重要な要素を含むものです。
今回の事故はその点で問題があったとして経営者の責任が問われています。
謝罪で頭を下げて回る社長の姿を見ながら
やはりトップの責任の大きさを感じずにはいられません。
元気を与えるのもトップの仕事でしょうから、一日も早く復旧してもらいたいものです。