平成22年11月11日(木) くもり




会計監査を初めて導入する会社に『実査』を行なってきました。

会計監査(手続)を理解してもらう意味で有効なのが『実査』ではないかと。

会計監査の手続上、資産については実在性を確認することが重要ポイントになります。



会社にとって『資産の保全』は極めて重要なこと。

その資産の存在状況を直接調べる手続の1つが『実査』です。

対象となるのは、現金や手形、有価証券、固定資産、場合によっては在庫やヒトも。



監査を受ける側からすると監査作業の内容が目で確認でき分かりやすい上、

結果として、記録と現物に差が生じていたり、現物の状況が確認できたりと、

結構はっきりとした効果が見えるので納得感があるようです。



未公開の中堅・中小会社にとっては、税務調査を除き外部チェックはないといえます。

顧問税理士による関与があったとしても、税務申告業務が中心であるため視点が違います。

自分自身のことは分かりにくいというのは、人間も会社も同じでしょう。



長く健康な生活をしていくためには、定期的な健康診断が大事だと思います。

この点は会社も同じではないでしょうか。

外部の専門家によるチェックである監査が広く受け入れられることを期待しています。