平成22年4月21日(水) 晴れ



事業承継のテーマで講演があったので聞いてきました。

一般的にも事業承継に関する問題意識は高く、セミナーでの集客もいいです。

また、社会問題でもあるので各方面で取り上げられています。



ただ、『事業承継』は一般教養みたいなもので掴みどころがないのも事実です。

税金対策の側面が強いので、どうしても税金の話で終ってしまうケースが多いです。

あとは、組織再編的なテクニカルな話ですかね。



未公開オーナー会社での事業承継というと、要は社長の話なので、

社長の人生相談みたいなところがあって千差万別のもの。

問題は、やはり、お金が絡むから・・・・。



事業承継は相続に関係し、相続は『争族」といって身内の争いになりがちですから、

会社の利害関係者からすると、オーナー権(=会社)の安定が非常に気になるところ。

未公開オーナー会社の事業承継は、相続と別物であって別物でない複雑なもの。



だから、あくまで将来の問題・課題なんです。

経営者にとって重要テーマだけど緊急性がない問題なんですね。

影響度は大きいけど、当面の発生可能性(=社長交代)が低い分類のリスクなんです。



地震対策みたいなものでしょうか(笑い)

だから、まず経営者がしっかりと後継者問題を認識する必要があります。

後継者を決めることが、経営者の一番の仕事だと。



まあ、いずれにしても、創業者の会社に対する想いは深いだけに

「自分が離れて人に任」ってことを納得するまでに時間がかかるのでしょう。

事業承継ビジネスの特殊性がここにあります。