種名大訂正(苦笑) | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

 

 

 私がイメージしているものと外見が違うため、素性に関する疑念を払拭できないままモヤモヤしていた「問題の幻玉」。改めていろいろと調べ直した結果、やはり幻玉ではないという結論に達してしまった。その根拠は、以下の通り。

 

①幻玉であるならば、もっと明確なキール(外側の稜線)が出るはずなのだが、開花年齢に達しているにもかかわらず、それが全く見られず、全体的に丸みがかった、カドがない形状をしている。

②大昔に妖玉を栽培していたことがあったので感覚的にわかるのだが、この株には全体的に妖玉のようなマットな感じがあるので気になっていた。そこで今回、ルーペで表皮を拡大してよくよく見てみたところ、海外のHPで「妖玉の微毛」として写真掲載されているものと同じ構造を確認した。

③表皮に散らばっている点の大きさが、幻玉としては明らかに小さすぎると思う。一般的な幻玉は、もっと大きめの点がまばらに散っている。

 

 以上の理由から、この植物は本当は妖玉であると判断せざるを得ないと考えている。そもそも生産業者さんからは幻玉として今回の導入元に納品されたものではあるのだが、残念なことにディンテランタスの流通名は国内外を問わず混乱しているという現状がある。しかも、導入時の札の様子からして、一緒に導入した春桃玉(←こちらは誰がどう見ても春桃玉だ)とは別の業者さんのものと思われる。というわけで、この植物に関しては、今後、「幻玉」改め「妖玉」と呼称することにするので、読者の皆さんもそのように御理解いただきたい。ただし、なにぶん私は本物の幻玉を手がけた経験がないので、もし、「いやいや、そういうタイプの幻玉もあるんだよ」という貴重なご指摘等があれば、是非ともご教示いただきたい。少なくとも、私が調べた限りでは幻玉の特徴を備えていると思えないのだが…(悩)。