白星の鉢替え | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

白星

 

 子吹きしてかなり窮屈になっていた白星。重い腰を上げて(苦笑)鉢替えをすることにした。で、この人も新型岩石鉢にするかどうか、ちょっと迷ったのだが、実際に抜き上げてみたところ…↓

 

抜き上げた白星

 

 鉢の底部にまで砂利を詰め込んだガチガチの旧型岩石鉢に植えてあったのに、根張りはこの通り(悦)。なにしろ、先日掲載した写真のように、自生状態ではとんでもない断崖の隙間に生えていたりするのだ。この人にはおそらく「保水力の担保」などという配慮は必要ない、というか、むしろ有害なのではないかと思われる。ザッと与えた水がザッと引く、多分それでいいのだ。というわけで、鉢替えを機に新型岩石鉢に切り替えたりはしないことに決定。

 

 

 で、なるべく根鉢を崩さないよう、大きくした鉢の隙間に砂利と土を補充する形で鉢替えし、こんな具合になった。若干場所を取るようになってしまったが、株分けして鉢数が増えてしまうよりはいい。これで、もうしばらくいけるだろう。

 

 最後に、私なりの白星栽培のポイント。

①遮光は禁止(笑)。可能な限り、通年容赦なく強烈な直射光を当て続けることが何よりも重要。

②用土の排水性は、(上記のように)度が過ぎるくらいでいい。もしかしたら、砂利だけでもそこそこ育つかもしれない(笑)。

③自生地では、雨や結露で得た水分を羽毛経由で吸収している可能性がある。うちでは酷暑期にほぼ毎日シリンジしているが、単なる冷却にとどまらず、水分補給にもなっているような気がする。

④自生地の環境を考えると、メセンと同じくらいに通風が重要ではないかと考えている。多分、夏場に蒸らしたりしてしまったら、普通のマミラリアではあり得ないレベルのダメージを受けると思う。