白星 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

白星その1

 

白星その2

 

 昨日触れた、岩石栽培続行決定の白星。ご覧のように第一置き場でメセン類と一緒に育てているが、花も咲かせるし子吹きもして、とても元気だ。茶色い鉢の方などは、そろそろ鉢替えが必要なほど子供が大きくなっている。白星は他のマミラリアのように鉢内に根をびっしり張り巡らさないことから、元々あまり根に頼らない性質の種類だと考えている。実際、栽培方法的にも鉢内の過湿に弱い種類とされているようだ。一部では、夜間に結露した水分を羽毛を経由して吸収する能力がある、という説もあるようだが、真偽のほどはよく分からない。しかしその一方で、頭上灌水をしてはいけない種類だという意見も見受けられる。一体どっちが正しいのかという話になるが、うちの場合、酷暑期には夕方以降に用土への灌水に加えて軽くシリンジもしている。シリンジをすると全体的にしっとり濡れるが、今までそれによってトラブルが生じたことはない。一方、普通にチョロッと頭上灌水をしてみると、水流は羽毛に弾かれて用土に流れ落ちるだけである。よほどザバザバと灌水しない限り、羽毛がビショビショになることはないと思う。そして、仮にそうなった場合、羽毛による水分吸収云々以前に鉢内がすさまじい過湿状態になっているはずだから、そちらの方が死活問題になるだろう。私としては、危険だからというよりも、灌水量(この人の場合、チョロッと掛け回すだけだ)から考えてもどうせ流れ落ちて無駄になるだけだからわざわざ頭上灌水はしない、というのが実際のところである。その一方で、シリンジによる微細な水分は羽毛に貼り付く構造になっているようだから、自生地(石灰岩の岩場の隙間にひっそり生えているという)では、やはり霧などによる結露を集めて生きているのかもしれない。私の過去の失敗例を振り返っても、白星が腐死する最大の原因は鉢内の過湿だったと思う。現在は通常用土ではなく排水性のいい(ただし、普通のマミラリアなどにとっては良すぎる)岩石鉢に植えているわけだが、それを考えるとシリンジが結構効いているのかもしれない。