八紘殿 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

 

 夏前に大きめの(もちろん岩石鉢)に植え替えてやった八紘殿(普通のアロエの斑入りタイプ)。鉢に余裕ができたのが良かったらしく、株元からいくつも子吹きしてきた。

 

 

 ところが、こいつらときたら、どいつもこいつもで…。↓

 

根元の脇芽たち

 

 斑物は成長にしたがって多少は変化するものだが、これは元々がひどすぎる(嘆)。上の方のと右下、そして左奥のは斑が入り過ぎで、ほぼ真っ白だ。このままいけば自活能力は低いままと思われ、多分、モノにはならないだろう。一方、一番下のは逆に一本しか(!)斑が入っておらず、ほぼ普通のアロエ状態(苦笑)。ではあるのだが一応、もっと大きくなったらカキ仔して育ててみるつもりだ。白すぎる兄弟たちとは違って独り立ちできるし、場合によっては好ましい変化があるかもしれないからである。

 

別の脇芽

 

 などと思って、株元からちょっと離れたところを見てみたら、ここにも脇芽があった。おっ、こいつはなかなか(文字通りw)筋がいいではないか! まだ小さい株ながらも、筋状の斑が割と均等に入っている。このままうまく育ってくれれば、親株のような見応えのある八紘殿になる可能性を秘めていると思う。

 

 この八紘殿は、決して駄物扱いして放置してきたわけではないのだが、丈夫なのをいいことに今まであまり手をかけてこなかった(反省)。もちろん、冬場は第二置き場内に収容して寒気を避けるなどしてはいるのだが、手持ちはこの株一つだけなので、何か不測の事態が起これば品種自体を失ってしまう恐れがある(汗)。ちなみに、これは少々自慢になってしまうが、うちの八紘殿は割と優良なグレードに入ると思っている(普通種のアロエであっても斑入り品は奥が深いもので、ただ斑が入っていればいいという単純なものではないのだ)。というのも、うちのは斑があまり偏ることなくボケずにクッキリ入っており、それが株全体に行き渡っているからだ。ホームセンターなどで時々見かける、「八紘殿」という名前すらついていない斑入りアロエは、生産者からすれば斑が偏ったりボケたりしている処分品なのであって、本当にいい物にはそれなりの値がつくし、あまり出回ることもない。なので、保険としての意味も含めて、なるべく増やしていくよう努めていきたいと思っている。