やられた!(泣) | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

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断琴丸

 週末に、断琴丸の様子がおかしいことに気づいた。最初は日焼けしたのかとも思ったのだが、そうであるとは考えにくい。梅雨の合間に日当たりのいい場所に出していたのは以前書いた通りだが、そうはいっても、それまで半日陰で育てていたものをいきなり直射光下に出したわけではないし(単に、直射光が当たる時間を長くしただけだ)、同じ扱いをした他のサボテン類は一つも日焼けなどしていないからだ。同じ露天栽培組の中では日焼けに関しては最も不利(?)と思われる碧瑠璃ランポーですら、青々として元気な状況である。なので、何か変だと思って触ってみたら、全体がブヨブヨと柔らかい(大汗)。これは日焼けなどではない。腐敗だ。だが、雨続きの時期はさすがに置き場に収納してあったし、とにもかくにも、この株だけに異変が起きる理由が見当たらない。なので、棚から下ろしてよくよく見たら、衝撃の原因が判明した。

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成長点付近に開けられた穴

 成長点の付近に大きな穴が開いている。ほぼ間違いなく、何らかの害虫による食害を受けて、ここから内部に侵入されていたのだ(そいつは多分、奥まで食い進んでまだ内部にいるのだろう)。そして、この人を露天栽培していた時期は、長雨こそ降らなかったものの天候が不安定で、時々短い雨にザッと晒されることはあった(それも織り込み済みの露天栽培だったのだが…)。要するに、食害を受けたこの穴から雨水が内部に入ったことが最終的に腐敗につながってしまった、というのがコトの真相ではないかと思われる。もしかしたら犯人は、例のオリジナル青磁玉の新葉を食害してとどめを刺してしまった虫の同類かもしれない。台の上とはいえ、地面に近い所に置いてあったのがよくなかったのか…。しかし、それなら他の露天栽培組もメセン置き場も同じ環境のはずである。オリジナル青磁玉以外でこのような食害を受けたメセンは今までなかったし、他の露天栽培組が無事なのも解せないことである。いずれにせよ、露天栽培組の置き方については何らかの改良が必要だろうし、そもそも、やはりあのような天候不安定で高湿度の時期に外に出すのは不適切だったのかもしれない(反省)。

 無念極まりないことだが、この断琴丸はもう救いようがない。結構大きめの株を入手してかれこれ18年育ててきたが、メセン優先の我が家においては、置き場の環境などに関して冷遇しがちになっていた。そういうこともあって体力が低下していたところに、私の実験体質が災いして害虫に付け入られてしまったのか…。せっかく花も咲かせてくれたのに、ただただすまぬ(涙)。合掌。