いきなりだが、ショックである。小さな新芽による復活を期待していたオリジナル青磁玉を覗き込んでみたら、なんと、こんな状況に!↓

瀕死のオリジナル青磁玉
なんと、どうにか生きていた新芽をイモムシ状の虫に食われているではないか! こやつは既に抹殺したが、株の中心部を食われてしまっているので、ほとんど絶望的といっていい状況だ。今まで、こんな虫にメセンを食われたりしたことはない。もしかしたら、旧葉を裂いたことによって何かおいしそうな匂いでも漂ってしまって誘引してしまったのだろうか…。また、台風対策で風通しが悪くなっていたことも、よくなかったのかもしれない。それにしても、小さな芽からでもなんとか復活するのではないかと見守っていただけに、あまりにも悔しすぎる。だが、それでも週末くらいまでは(往生際が悪いが)様子を見て、完全に死んでしまっているようなら諦めるしかないだろうと思っている。
ついでに、麗虹玉の比較実験の最終報告的なものをしておく。まずは、腰水で脱皮管理した方。↓

腰水で脱皮管理していた方の麗虹玉
まあ、順調に脱皮が完了したといっていいだろう。一つが分頭して6頭になった。丈高鉢にしたので腰水の加減が難しかったが、これについては後で述べる。一方、シリンジで脱皮管理していた方はこちら↓

シリンジで脱皮管理していた麗虹玉
写真だとちょっと分かりづらいが、左上の株がいびつな分頭をして少なくとも6頭になった。「少なくとも」というのは、右上の株には葉が3つ見えるからだ。なので、まだよく分からないが、これも分頭しているか、あるいは3葉化している可能性がある(葉の感じからして後者の可能性が高い)。で、全体的な状態はというと、やはりシリンジだけだと(しかも岩石鉢だし)水分量が十分でなかったのか、新葉の成長が今ひとつであり、また、湿気の多い時期だということもあって、旧葉のいくつかにカビが生えてしまっている。しかし、結論から言えば、それ以外の問題点はない。どの株もしっかりパンパンになっていて、腐死したり身割れしたりしているものはない(1株だけ根張りが弱くなってしまっているものはあるが)。要するに、先述のカビの問題を除けば、脱皮中の球体に水がかかっても問題は起きないといえるだろう。
以上の結果をふまえ、来年度以降の脱皮中の管理は、もう腰水はやめて、上から(カビは困るので)球体を避ける形でチョロッと微量灌水することとする。これはあくまでも「岩石栽培+丈高鉢」の私の栽培環境下での話だが、冬季降雨地帯産以外はそれで大丈夫であると、今回の比較実験の結果から結論づける。