とうとう梅雨入りしたらしい。この季節さえなければ多肉たちの成長に弾みがつくだろうに、といつも思う。せっかく気温が上昇していたのに肌寒いくらいに逆戻りで、しかも日照はゼロに等しく、湿度も高い。まさに踏んだり蹴ったりである。

チランジアの近況
さて、気分転換というわけでもないが、(また、多肉の話題でなくて恐縮だが)カプトメドゥーサの蕾がずいぶんと色づいてきて、奥側の株は開花が始まっているようだ。蕾が一カ所虫に食われてしまっているが、この程度の被害であればまあいい。先日も書いたように、なにしろチランジアは開花後に本体が枯死してしまうので、それまでにちゃんと子株が出てくるかということの方が心配である。しかし、同じカプトメドゥーサでも、ずいぶん開花へのプロセスがずれるものだ。手前の方はだいぶ蕾が大きくなっているのに、まだ開花する様子はない。株の大きさでいえば奥側の方がむしろ大きいのに、ちょっと不思議なことだ。

新規導入のブッツィー
ところで先日、時々行くホームセンターを覗いてみたところ、チランジアのブッツィーが(小さい株ではあったが)安かったので、うっかりして救出してきてしまった(笑)。ただしこのブッツィー、緑色をした普通の植物っぽい見かけによらずチランジアとしては難物である、ということは承知の上でのことだ。なにしろ、暑いのは大の苦手、強光線もダメ、でも水気は多めでないとイヤという、現在手持ちのチランジアたちに比べるとそれこそワガママ放題の種類なのである。「お前、一応いわゆるエアープランツだろ、少しはこらえろ」みたいなことを言いたいのは山々なのだが(苦笑)仕方がない。恐らくきっと、一年中梅雨時みたいな環境に自生しているのだろう。なので、このようにして↑なるべく日当たりが悪くて地面に近い(=湿気が多そうな)位置に取り付けて様子を見ることにした。とはいえ、冬場に取り込んで加温することを考えると、チランジアの数はこのくらいでとどめておかなければ…(それともこいつは、室内取り込みだけすれば逆に無加温でも耐えられるのだろうか?)。