魔玉にムムム | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

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何かか出てきた魔玉

 先日「なんだか徒長気味になってきちゃったなあ、ちぇっ」とぼやいていた魔玉だが、週末に何となくじっくり見ていたら「何か」が2対目と3対目の葉の間から出てきていることに気づいた(驚)。こんな時期に花芽であるはずはない(というか、もうとっくに咲き終わっている)。だとすれば脇芽以外には考えられないのだが、そもそも魔玉はこういう形で分頭するものなのか。なんとなく勝手に、リトープスやアルギロデルマのように脱皮時に二つに分かれるようなイメージを抱いていたのだが…。そんなこんなで気になって色々調べてみたのだが、魔玉の分頭に関する確たる情報は得られなかった。しかし、ネット上で見かけた群生株の魔玉は、明らかに脇芽からそれぞれ成長したような形状をしている(←対生葉の数がバラバラなのだ)。そして、同じように対生葉を積み重ねるタイプの帝玉も、どうやら脇芽が出てきて分頭するらしいという情報を得た。以上のことから、これはおそらく脇芽であり、今年は分頭するつもりだと思われる。思えばこの魔玉は、見た目は小さくても対生葉が5対も重なって、魔玉としては割と充実して育っている方だろう。これが本当に分頭ならば、元気に育った成果であると受け止めたい。日照条件には必ずしも恵まれていないため株の形状は理想型に程遠いが、それでも元気に育ってくれているのであれば嬉しいことだ。まあ、この「何か」は少なくとも悪い兆候ではないだろうということで(笑)。

 ここで改めて、我が家の栽培方針をしつこく言っておく。この魔玉は、真夏でも一切遮光せず(※寒冷紗などという園芸用品は我が家には存在しない)どんなに暑い日でも直射光を容赦なく当てて育ててきた(※高温対策を全くしていないわけではない)。灌水も、年間を通して加減はしながらそれなりに続け、休眠させずに年中成長させてきた。メセン全てではないが、少なくともこのラピダリア(魔玉の属)を含めた大部分のメセンはこの方法でしっかり育つ。このブログ自体が、その証拠というか実例である。特にリトープスに関して、マニュアル通りの夏季休眠させる方法で「何故か」失敗を重ねている方がおられたら、ダメ元で是非お試しいただきたい。世間では広く誤解されているが、(一部を除いて)大部分のメセンは温暖期(夏)に育つ。本来しないはずの夏季休眠をさせることは、生育期にわざわざブレーキをかける行為であって、メセンにとってプラスに働くことはない。