帝玉の近況 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

イメージ 1
傾きが直った帝玉

 新葉が傾いていた方の帝玉が、ほぼ直った。これでもう大丈夫だろう。外葉は萎れる気配がないので、このまま2対化するつもりだと思われる。体力向上のためには好ましいことだ。改めて言っておくが、帝玉は葉が2~3対の状態が最も安定しているとされている。

イメージ 2
もう一つの帝玉

 元々大きめだったもう一つの方も、新葉が成長してしっかりしてきた一方で、相変わらず外葉が萎れる気配がない。こちらはやはり3対化するつもりなのだろうか。

 ちなみに、夏はもちろん、こんなに寒くてもそれなりに成長しているわけだから、やはりメセンを含む大部分の多肉(※一部の例外を除く)に休眠期など存在しないのだ。多肉植物の自生地の多くは、降水量や一日の寒暖差などの点で(我が国から見れば)過酷な場所が多いのは確かだが、ちょっとした雨期はあったりするものの、だいたい年間を通じて似たような状態(多少の変動はあるが基本的に気温高めで雨が少なめ、とか)だったりする。何を言いたいのかというと、多肉の自生地では我が国のように夏と冬とで気候が激変するような所の方が珍しい、ということだ。したがって多くの場合(※全てではない)「休眠」は多肉自体の性質ではなく、我が国で栽培するに当たって編み出された、酷暑や酷寒をしのぐための管理テクニックの一つであると理解するべきだろう。栽培手引き書に書いてある「冬は休眠します」は、本当は「(日本では)冬は(断水したりして)休眠させた方がいいです」なのである。