病院巡り
思い起こせば昔から朝の弱い子で、年々それが顕著になってきていました。
朝は不機嫌、そして朝ご飯に食べられる量はどんどん減り、
ひどいときはヤクルト一本。
おそらく起立性調節障害ではあるんだろう、でもどうにかやり過ごせればいいな、
と思ってましたが、とうとう限界が来ました。
先月、6月初旬の朝、ベッドから「無理、起きられない」とLINE。
そうやって一週間近く、昼夜問わずベッドから起きられず、家族のことも完全拒否。
部屋にも入れてくれず、食事は部屋の前に置いといて欲しいと。
１日に数回、トイレやお風呂で部屋から出てくると、ふらふらしていて顔は真っ青。
中１の頃から出席停止以外は皆勤賞だったのもあり、
学校側には「何かトラブルがあったんじゃないか」と思われたらしく、
「放課後に面談したい」「本人と電話で話したい」「相談に乗るよ」と、
先生方から何度も連絡がありました。
学校でのトラブルではないと思われたし、自分自身の体調の問題なんだろうな、
という気がしたので、最初の一週間は様子を見守っていました。
学校に行けるなら行った方がいいけど、無理に行かせることはしませんでした。
６月の半ば頃から、病院巡り。
その時点の症状は、めまい、微熱、頭痛、嘔気。
総合病院の神経内科、耳鼻科、循環器内科で数週間に渡り診てもらい、
起立性調節障害のOD検査で陽性。
他にも様々な検査を経て、起立性調節障害以外の大きな病気は見つからず。
最終的に「うちでは治療できないから、他の病院を探して」
中学生までに発症すれば小児科分野だけれど、
高校生で発症するとなかなか診てもらえる病院がないんですよね。
娘がODの友達にLINEで聞いたところ、
やっぱり小児科で血圧を上げる薬をもらっているとのこと。
病名と年齢を言うとあちこちの病院に断られてしまい、
やっと近所の小さな個人病院が受け入れてくれました。
そこでまた検査を重ね、
「あまり病名にとらわれず心配せず、普通に生活を送ってみて」
と言われたのはもう７月。
一番やっかいだった嘔気の薬だけもらい、それ以来通院はしていません。
学校対応
そんな感じで、６月７月はほぼ登校できませんでした。
本人もさすがにそれを思い悩んだ様子で、
「頭では動こうとしても、身体が動かない」と苦しんでいました。
指定校推薦の学内選考基準は、それまでの学内成績、外部模試の結果や登校日数、
すべてクリアしてましたが突然の長期欠席で断念。
一般受験するにも、１ヶ月以上勉強どころではなく寝て過ごし、
だいぶ遅れを取っています。
それどころか、７月初めの期末テストをすべて受けられず、
「卒業すらできないんじゃないか」とも悩みました。
７月上旬に、学年主任と担任と私で三者面談。
その時に言われたのは、「まずは登校より、体調回復を」。
たとえ今後登校できなくても卒業はできるよう、
学年側から学校に申し添えてくれるそうで安堵しました。
「誰にでもそうしてるわけではなく、しっかり頑張っていた姿を知っているから」
と言っていただくことができました。
本人にそれを伝えると、
「５年間の良い子キャンペーンが実った」とニヤリ。笑
期末テストを受けていないけれど、中間テストの結果を基準に、
学年平均点から得点を予想して、その８割の成績をつけられるとのこと。
実際の学期末の通知表は中間テストの評定からほとんど変わらずでした。
きっと担任から教科担当に申し添えてくれたのもあるんだろうなぁ。
中間テストのない体育だけは５（十段階評価）でしたが・・・。
今の生活
病院のどの科でも言われたのは、
・水分をしっかり摂ること
・運動をすること
水分は前からなかなか摂らない子だったので、
１リットルの水筒を携帯して飲むべき量が分かるようにしました。
運動は散歩程度でいいと言われましたが、夜になっても暑い気候にめげて、
エアロバイクを購入。
涼しい部屋で、昼夜問わずいつでも運動可能だし、いい買い物になりました。
少しずつ少しずつ体調が戻ってきた気がします。
当初はひどく家族を拒否していましたが、体調面の悩みには少し開き直った様子で、
普通に笑顔で過ごせるようになりました。
睡眠時間は相変わらずとても長いものの、朝のうちに起きられる日が続いています。
進路については、これまで浪人はダメと言っていましたが、
４月の時点で体調が万全になっていなければ元も子もありません。
「受験勉強がどれだけ出来るか分からないし、
合格しても登校できるか今からは分からないし、
その時の状況で浪人してもいいよ」と方向転換。
本人は夏休みの勉強の予定を立てていたので、
やれるとこまで今年の受験を頑張るようです。
明日から、学校の夏期講習が始まります。
月末には外部模試もある・・・。
さあ、どうなるかな？
期待せず、無理させず、自然にあるがままを享受するのだ！