昨日の三時過ぎ、

近所の大きなマンションの前を通り過ぎたら、

ちょっとエントランス前がものものしい。

 

地元の小学校は、

小学校一年生のみ

黄色いランドセルカバーと黄色い帽子と決まっている。

 

そんなピカピカの一年生の女の子が

お母さんと思われる女性に

しがみつきながらウォーンと立派な号泣中。

 

お母さんも思わず声が大きくなり、

「おうちのピンポン鳴らしてお母さんがいなかったら、

ここに降りてきてって言ってたでしょ。

お母さん、ずっとここで待ってたんだよ。

お母さんいなかったら、おうちに入れないでしょ。」

 

 

なるほど。

行き違いになっちゃったんだね。

 

女の子は「お母さん、どこ行っちゃったんだろう」

お母さんは「うちの子、なかなか帰ってこない」

 

そんな心配と不安が、

お互いに一気に解き放たれた瞬間だったんだね。

おぉ、二人ともよかったね!!!

 

思わず立ち止まっていたら、

周りに数人、同じように立ち止まって様子を見守っている人たちが。

一様にニコニコ笑顔。

 

それに気づいたお母さん、あたりを見回し、

「無事に出会えました。

お騒がせしました。

ありがとうございます。」

ですって(笑)

 

いやぁ、おめでとう!←違う?

 

 

 

うちもよく行き違いやったなぁ!

懐かしい。

家と学校を何往復もした時もあったっけ。

 

ランドセルが歩いているような、まだまだ小さな一年生。

お母さんも、心配でおうちで待っていられず、

エントランスまで出て来ちゃうよね。

 

 

今では娘もスマホ持ちだから行き違いなんてしないし、

ママとやっと会えて号泣とか嬉し泣きとかあろうはずもない。

 

その頃と唯一変わらないのは、

無事に帰ってきてくれるという、

ごくごくあたりまえの幸せ。