我が家の娘は、どちらかと言えば気難しいタイプ。
友達と思い切りぶつかることはもうなくなったけど、そのかわりイライラを隠せない。
友達は少なくはないけど、謙虚な言い方をすれば、周りの友達にその性格を許されることでこれまで乗り切ってきたんだな、と思っています。
小学生高学年頃から、娘は男子を「子供。うるさい」とバカにするようになり、男子からは「ハンター」と呼ばれる始末。
中学生の現在は、直接的にバカにはしなくなったけど、一部の男子には敬語を使われ、男子からのあだ名は「○○先輩」。
ちなみに、○○には娘の大好きなキャラクターが入ります。
同部活、同クラスに、仲のいい男の子がいます。
とても友達の多い子で、その付き合い方は、娘とは真逆のタイプ。
友達付き合いが、とんでもなく!上手なんです。
その子が、どこを気に入ったものやら、娘ととても仲良くしてくれています。
通学や下校時も一緒のことが多いみたいだけど、休日の部活や、学校イベントの前日になると、「○○先輩、明日一緒に行こう」とわざわざお誘いLINE。
はじめの頃は「やだ」と思い切り断っていた娘も、「えー、一人は寂しい」やら「明日は○○も一緒にいるから、お願い」などのおふざけ返信がくるもんだから、「仕方ないな」と応じるように。
今ではすっかり当たり前になり、今ではお誘いLINEが来ると、さっさと電車の予定時刻を検索してスクショを返信、二人で待ち合わせしています。
合唱コンクールに向けてのクラス練習時、その子は、指揮者や伴奏者の意見や立場を立てつつ、裏方としてかなり活躍してくれたそうな。クラスでまとまっての練習は、彼の尽力なしでは無理だったとか。
コンクール本番の日は、クラスの人数分、のど飴を用意してきたそうな。
会場近くの駅でいつものごとく待ち合わせして、会場に向かう間「○○先輩、ピアノ頑張ってね!」と、のど飴二つくれたとか。
かわいすぎかよ……。
ピアノの譜面台に立てやすいように厚紙に楽譜を貼った、娘のお手製の冊子。
コンクール本番が終わると、「○○先輩、それ貸して」と持っていき、次に娘の手元に戻ってきた時には、その冊子裏表紙に、クラスメイトから娘への寄せ書きがあったそうな。
サプライズかよ……。
他にもいろいろ書き尽くせないくらい、その子に関する話は、いつも性格イケメンぶりがすごい。
娘宛の年賀状の一言は、「案外優しいところ多いよね」でした。
「優しいところあるよね」ならノーマルすぎて私もスルーなんだけど、「多いよね」とさりげなくひねりがあるところに、友達の多い理由が分かるような。
言葉の使い方すら性格イケメンかよ!
何事にも一生懸命で、部活でいつもふざけているメンバーには本気で喧嘩をするとか。
なかなかやんちゃなところもあるみたい。
性格イケメンで、見た目イケメンかと言えば、なんと、小さくてかわいい男の子。
それで人懐っこいもんだから、部活の先輩にもとてもかわいがられているとか。
どちらかと言えば身長の高い娘とは、まさしくでこぼこコンビ。
「絶対に身長抜かしてやる」とは言ってくるみたいだけど、もう20センチ以上は違うし、それは無理かなー。
小さいままでいいよ、かわいいから。
ここまで友達タラシ(?)の娘の同級生には出会ったことがなく、私の中で注目の人間です。
ママ友付き合いがちょっと苦手な私は、彼を尊敬すらしてるかもしれない(笑)
ちなみに、娘とやたら絡んでるけど、恋愛感情は一切なし。
男女交際禁止の校則もあるしね。(堂々と違反してる生徒も一部にはいます)
休日遊ぶときは、さすがに二人ではなく大勢です。
せっかく仲良くしてもらってるんだから、娘にはその友達付き合いの技術(?)を学んで欲しい。
合唱コンクールは受賞を逃してしまいました。
娘、その悔しい思いはクラスメイトで共有すればいいのに!
人前では絶対に折れない娘。
友達の前で泣きそうになるのを我慢するのが辛かったんだろうね。
コンクール後は学校に戻って部活だったのに、既に会場を後にしていた私のことを必死で追い掛けてきて、「一緒に帰る!部活、いやだ!」と目の周りをポワンと赤くして言ってきた娘。
コンクールと部活の間は、「中1吹奏楽部みんなでご飯食べよう」と、性格イケメンが企画していたのにね。
帰宅してからもイライラしてて、こたつに頭までもぐっちゃってね。
悔しいなら悔しいって感情を吐き出せばいいのに、ただただイライラと。
夜になって、性格イケメンが、きちんとLINEでフォローしてくれてましたが。
ほんと面倒くさい性格の娘でごめんよ。
あと数ヵ月でクラス替え。
性格イケメンと部活が一緒でよかった。
これからも娘の精神安定剤となってください。
あー、でも彼女が出来ちゃったら、少し関係性見直さないといけないのかなー。
彼に彼女が出来ませんように……なんて願ってしまう私は、性格オブスだね。