優しい嘘というものを、なかなかつけない私。

特に、娘に対しては。


治療に関しても、
「骨髄検査、しない?」
「明日の朝、するよ!」

「注射、もうしない?」
「まだ何回もやるよ~。」

「お薬、苦くない?」
「ママは飲んだ事ないから分からないよ~。」と、容赦なかった。


今回の震災に関してもそう。
「『よなみ』(津波と余震が混じってる)、もう来ない?」と、娘に、毎日聞かれる。

「津波はここにはこないけど、余震は地球に聞かないと分からないよ。」


「ママはたまに嘘をつく」と、不信感を持たれたくない故に、優しい嘘すらつけない私。


最近、娘は、地面に向かって一人ごちてる。


「地震の神様、静かにしててね。」


ほんとだね。

「地震の神様なんていないよ。」とは、さすがにママは言わないけど。