私は、産まれた時に、先天性の心疾患があった。

幸い、治療を要する程ではなく、定期的に心臓専門病院に検査を受け続け、小学校卒業する頃には完治した。

そんな事実は、母子手帳の記載や、先生と母の会話から簡単に推測出来たんだけども。

私の母は、病気について、私にひた隠しにしようとしていた。
直接疑問をぶつけても、「ただの健康診断よ。」と、詳しい話は決してしてくれなかった。

あまりに無理に隠そうとするので、逆に私は不安になったり、母に不信感を抱いたり、無力感に苛まれたりした。


今の私だったら、あの時の母の気持ちも分かる。
ただただ、幼い私に、不安な思いをさせない為、だったんだよね。


でも、実際は、私は当時とても不安だった。
いくら子どもでも、自分の事は、理解できる所までは知っておきたい!


そんな思いもあって、娘には、病気や治療、検査に関しては、絶対に嘘を付かず、聞かれた事には正直に説明している。


今夜母と電話していて、「娘は自分がガンだと知っている」と話したら、猛烈に母に反対された。

「まだ幼いのに」
「偏見持たれるかもしれないよ」
「いじめとかにあうかも」

とにかく、心配でたまらなくなったらしい。


私はね。
小児ガンに対して、誤解や偏見を持っている人には、娘が身を持って、そんなもの打ち砕いて欲しいと思っている。

いじめ?
病気だからって人をいじめるような人とは、お友達にならなくていい。

色々壁はあるかもしれないけど、娘なら立ち向かえると思っているし、もし立ち止まってしまったら、私が全力で守る。


だから、正しく病気を理解して、正々堂々と病気と戦って欲しい。


うちの母みたいに、反対の意見もたくさんあるだろうな。
だから、その子や、そのご家庭の様子を見極めて、正しい選択をしていって欲しいな。
すべては、子どものために。