今日テレビで、ガンの陽子線治療が取り上げられていた。
陽子線治療については、他のブロガーさんのところで耳にしたことがあったけど、
すごい最新の治療なんだなぁ~と改めてびっくりした。
もっとびっくりしたのは、一緒にそれを見ていた娘が、
「すごい!私もガンになったら、この治療やって治す!!」と言った事。
「え?ガンって言葉、知ってるの??」
「すっごい大変な病気の事なんでしょ?どっかで聞いて知ってるよ。」
さすがに「白血病」って言葉は知らないだろうと思って聞かなかったけれども。
今まで病気については、こう説明してきた。
「体の中の血に、悪い奴が出てきて、それを薬でやっつけたんだよ。
だから、今は体の中に、悪い奴はいないんだけど、その悪い奴ってすっごいしつこいから、
また出てきたりしないように、長い治療をして、今もまだお薬を飲んでるんだよ。」
だから、思い切って、ガンって言葉を知っているという娘に、
「とっても大切な話をしていい??」と、聞いた。
「うん。」と答えた娘の目は、まっすぐな瞳でこちらを見ていて、
きっと事実を私が思うとおりに正しく、前向きに捉えてくれる、そんな自信が不思議に私にはあった。
だから、言ったよ。
「○○ちゃんを病気で苦しめた、悪い奴の名前って、実は、ガンなんだよ。」
すっごいすっごい娘はびっくりして、
「え~~~!!??私ってガンだったの??」
「うん、だから、入院も嫌になるくらい長かったし、薬は今だってまだまだ続いてるでしょ。
でも、あと一年ぐらいで薬も終わるんだよ。
ガンをやっつけてる○○ちゃんは、すごいんだよ。」
「えぇ~~~!!すごい!私って、ガン、やっつけてるんだ。。。」
まぁ、完治とはまだまだ言えないなんて、細かい話は理解出来ないだろうし、
不安をあおるだろうから、「やっつけた」って事でOK。
その後も、「私ってすごい~~!!どうりで入院とか検査とか、大変だと思ってたよ~。」と、
目をキラキラしながら自画自賛の嵐。
今まで「難しい風邪」ぐらいの認識しかなかった娘に、
「あんたはガンだったんだよ」と言っても、ちっともへこたれなかったのは、
幼さもあるだろうけど、今の気持ちが充実しているからに違いない。
一応、血液のガンである事、そして人にはうつらない事、
他人に病気を正しく理解されない場合もあるという事も説明し、我が家の娘へのガン告知は終了。
きっとこれからの成長過程で、娘も色々と不安や疑問に感じることが出てくるだろう。
その時は、また病気について正しく説明をしてやることで、自信を持って生きていって欲しい、と、母は思う。
子どもは、親の心配をいい意味で裏切ってくれるものだ。
びっくり箱みたいな存在だ。
いっぱい笑って笑って笑って生きてください。
再発なんか、絶対させるもんか。