最近娘に、お姫様ごっこを押しつけられている、家来な私。

「私を、○○ちゃんって呼ばないで、姫って呼んで」

そういくら言われても忘れて、○○ちゃんって呼んでしまい、そのたびに怒られる。

姫はとても怒りっぽい。


その姫、家来の言葉遣いにもうるさい。

語尾に「~ですわ」を付けろと、無理難題をおっしゃる。

仕方なく、
「早くご飯食べなさい!……ですわ」
「ご飯中、チョロチョロするんじゃないよ!……ですわ」

てな有様。

こんなんでも満足気な姫。


そんな姫、おとといの夜、コップに水を入れてベッドサイドに持ってきた。

「お茶ってどのくらいで出来るの?」

「冷蔵庫の麦茶は、だいたい一時間ぐらいで冷えるよ。……ですわ」

一晩経った昨夜、コップを覗いた姫が叫んだ。

「まだ水のままだよ!!」

あのさぁ、ティーパックもお茶っ葉もいれてないので、何日経ってもそれは水ですけど……。

「あっ!そうか!」

と閃いた姫、麦茶のパックを持ってきて、コップに突っ込もうとしてる!

待て待て待てぃ!

それは昨夜の水だ。

それに、2リットル用の麦茶パックを、そんな小さなコップに入れたら、水が溢れて大惨事だよ。

姫は、まだとても間抜けでらっしゃるから、家来はとても大変。