アオリイカ
ツツイカ目ヤリイカ科アオリイカ属
漢字で書くと障泥烏賊である。
語源は馬具の革製の幅広いヒレがあおりに似ている事から、あおりいかと呼ばれるようになった。
アオリイカの種類で日本沿岸に多いのがシロイカで最大で3kg前後になり、レッドモンスターと言われる6kg前後と大きくなるのがアカイカ、一番小さな個体がクワイカである。
寿命は春先に産卵すると死滅してしまうので基本的には1年ではあるが、まれに繁殖活動をしない個体が長く生き抜く場合がある。
アオリイカの捕食対象魚はアジと思われがちだが、アジの場合は泳がせ釣り等で一般に販売されている影響からで本来の自然界ではアジは動きが速いので捕食し難いターゲット。
よって捕食しやすいターゲットは海底や岩肌でほとんど動かないエビ類、ハゼ類、キスやカサゴ、メバル類、ベラ類や小型のイワシ類が多い。
捕食するときの視力は0.6もあり、沿岸の魚類が0.3ぐらいなのでアオリイカのほうが視力が良い。
視野は片目180°で両眼360°あるが、視軸は前方下向であるのでターゲットを捕食する場合はホバリングしながら下にいるターゲットのほうが狙いやすい。
因みに自然界にある光波長をナノメーターで表すのだが紫外線は380ナノメーター、赤外線は780ナノメーターで人間は紫色の400ナノメーターから赤色の750ナノメーターまで幅広く認識できるが、アオリイカは青色の450ナノメーターから緑色の500ナノメーターと極端に狭く、特に紫色や赤色の認識は出来ない。
よって青色、緑色以外は濃淡で明るいか暗いかで感じており、エギのカラーで例えれば緑色が中心とするならば赤色のエギよりオレンジ色のエギは薄らと明るい色と認識している。紫色のエギは緑色よりは濃く暗い認識となる。
エギの発祥地は鹿児島県奄美大島の漁師が発案した物で各地で独特な形状に変わっていった。
その中でも、鹿児島県の山川町が発祥地の山川型がエギング釣法の発祥の地とするならば、現代のエギンガーのほとんどが使用しているショアベースの大分型を発案した大分県の保戸島も発祥地としてのウェイトは大きく、大分県津久見市保戸島一帯がエギンガーの聖地と言っても過言ではない👍
保戸島へのアクセス及びポイント解説は本ブログ内のエギンガーの聖地 保戸島1〜5で案内してますのでご覧下さい。