春の嵐に里のサクラが終わる頃

山にはようやく春が訪れる

涼風の里にあるサクラも開花が始まった

詳しい品種はわからないが赤みの強い緋桜のように見える

ピンクの色合いが華やかでとてもかわいい

今年も北海道へ行けそうだ

と云ってもとどのつまり自分が決断するかどうかという話なので

足掛け3日の船旅で島に上陸

そのあと4、5日つづけて宿に泊まる

というそんな「面倒」を受け入れられれば可能になる訳だ

好きで行くのに何をそんなに乗り越える面倒があるのかと云えば

そりゃあ贅沢な話だが

実際、面倒なことが多くて案外気持ち的に疲弊するものだ

料理をすることは好きでもなければ嫌いでもないが

作っているうちになんだか疲弊して

お腹が空いていることなどどうでも良くなるような性格なのだ

フェリーの予約を2か月も前にとって

オートバイの整備や荷物のことなど考えるうちに

正直かなり面倒な気分になってくる

もちろん行ってしまえば楽しくて楽しくて毎日ウキウキなのはわかっている

だからこの期間をうまく乗り越えて着々と準備を進め

いよいよその当日にフェリーの搭乗手続きさえしてしまえば

あとはすべてがうまく回っていく

雨の問題も案外大きいのかもしれない

去年の経験からなのだと思う

でも雨は実際どうしようもないファクターなので

考えても仕方のないことだ

去年久しぶりのロングツーリングだった北海道で2日間雨に降られたが

本当に雨はそんなに気にはしない方だ

カッパを着て粛々と走るだけなのだ

けれど装備の「浸水」に限っては話が別だ

あれには耐えられない

ましてや去年の北海道の気温は10℃以下だったのだ

グローブとブーツに浸水

しかもズブズブ

その状態で気温7℃の三国峠を越えた

手足は痛いをとおり越して痺れ本当につらかった

だから今年はその辺は万全を期したい

とは云えそういうのも含めて後から思い返すと

なぜだか楽しい思い出に変わっている体験は幾度となくある

これは謎に不思議だ

だから理想を云えばそんな厳しい状況下でも

「コレ実はきっと楽しいんだー」

と考えられればいいのだと思う

話は逸れるけど

先日テレビで「出川哲郎の充電させてもらえませんか」という番組を見た

スペシャルな回で台湾を走ってた

いつもどおりひとりゲストが加わるんだけど

その日はタレントの佐藤栞里ちゃんがゲストだった

実際はもちろん知らないけどあの子って内輪受けの良い子らしい

仲間のタレントやスタッフから愛されてるんだよね

確かに気取ったところがなくて媚びない笑顔が素敵だ

それでその日のロケはすごい雨の日だった

台湾だから日本の真冬みたいなことはないだろうけど

相当冷えたんじゃあないだろうか

しかもあの番組のアイコンである「スイカヘルメット」は半帽

剥き出しの顔に激しい雨が容赦なく打ち付けていた

「いたい、いたい」「(顔にあたる雨が)剣山みたい」と笑いながら云っていたけど

あの痛さはボクたちライダーがいちばんよく知っている

出川さんやディレクターが辛そうにしているのとは対照的に

栞里ちゃんは本当にずっと笑顔で楽しそうに走っていた

番組の最後に感想を求められて答えた言葉が秀逸

 

「この天気のおかげで一生の思い出になりました、絶対忘れない」

そして極めつけの一言「雨でよかった」

 

すごくない?こんなひと愛されるに決まってる

いやー勉強になりました

というか忘れていたね

本当にそうだ

辛くなればなるほどその体験は心に強く刻み込まれるものなのだ

だからそれを経験している時からそんな気持ちで楽しめばいいんだ

忘れてた

ボクの大好きなアン・シャーリーの言葉

「楽しもうと決心すれば、たいていいつでも楽しくできるものよ」

好きで走りに出かけて行ってるのに雨ごときにそれをスポイルされるはずが無い

辛い経験はいい思い出になるけど

辛い状況を楽しんで乗り越えられればそれはもう宝物の記憶だ

製造されてから35年を迎えるクロ介(BMW R100)

今年はこいつで行く

去年から電気系統の故障が出始めてちょっと心配だけど

機関の調子自体はすごくいい

もともとエンジンオイルの消費が激しい個体なので

2リットルくらいはオイルを持参しなくてはいけない

荷物は普段付けている左右のパニアケースで十分収まってしまう点は

さすがツーリングマシンだ

北海道の速い流れもクロ介の方が合うだろうし

あのでかいカウリングのおかげで寒さも凌げるだろう

それにしても400ccのSR400と1000ccのR100

フェリーの料金に8000円くらいの違いがある

一般的なWeb予約割引でも21900円もかかる

排気量750ccで分ける必要がないと思うがどうよ

原付、51~400cc、401~750cc、751cc以上

区分がおかしい

見直して欲しい

250ccを境に2区分でいいんじゃない

しかも軽自動車が35300円でこれは基本の旅客運賃込み(約11000円)

ということは実質24300円ですよ

重量も容積も半分以下のリッターバイクが高すぎ

足元見られてるのかな

参考までに調べてみたら日本海を走る新日本海フェリーはその点かなり良心的

750ccで料金は分けられるけど両者の差はたった1800円

しかも1000ccでも9500円とかなりやすい

がしかし新潟までの自走はこの料金差を微妙に埋めてしまう

愛知から新潟までは距離約500km

ガソリン代だけでも5000円

高速を使えばさらに約6000円

しかも午前11時までにチェックインしなくてはいけないので夜明け前に出るか

前乗りして新潟に一泊なんてことになれば

わざわざ新日本海フェリーを使う理由を失う

ああやっぱ北海道って外国感覚だ

パスポートが要らないだけでも良かったと考えよう

ことしはまだ行けていない函館、渡島・檜山を回る予定

2,3日あれば回れそうなのでそのあと最北端アタックするかもしれない

追分ソーランラインからオロロン街道を続けて北上しようかな

雨とか寒さとか故障とかトラブルの想定はやめて

能天気に構えて旅立ちの日を待つことにしよう

わくわく♫