今まで沢山の曲を作ってきましたが、

その中でも特にバンドや私自身が進化・変化していった、

ターニングポイントの曲たちの話をしようかな。






一番初めはこの間も少し話した、『雨と少年』から。

[55]生み出すということ

私が曲を作り始めたのはイグに入ってからなんだけど、

一番最初のお手本はなんと、猶人だったんだ。

想像通り猶人らしい超ダークな曲達が、私がイグに加わった時にはもうあって、

それを聴いて「すごい!私もこうやって自分を出したい!」と燃えちゃったよね。

初めの目標は、猶人の曲数に追いつくこと。

作曲方法なんて知らない中、うんうん唸りながらまず生まれたのが『雨と少年』。

もしもいつか 全て許される時が来るとして
その日を待ち焦がれるキミが日々泣いているとして


そんな歌い出し。

これを皮切りに私の曲作りの道が始まった。






その後はちょっとポップな曲も作りつつ、冬の寒い日に生まれたのが『灰ノ雪』。

この曲は、書いた詩を友達と見せ合っていた頃のノートから歌詞を引っ張ってきた、

詞先(歌詞先行)で初めて作った曲。

ギタリストだからか、曲先(曲先行)で作る事が圧倒的に多いけれど、

『「終わりのない世界」』など、歌詞の世界やメッセージが強い曲は詞先、

もしくは音も詞も同時に生まれる事が多いかも。






そして時間は少し飛んで、初めて出したCD『Ambivalence』に収録した『牙』。

もう10年以上演奏していないけれど、その理由はこの曲が進んだ先が『unforgive you』だったから。

『牙』ではキミのことをまだ歌えずにいるけれど、ずっと心に引っかかっている状態。

そして時間を経て、ちゃんと向き合えたのが『unforgive you』。

個人的でリアルな歌詞を書いたのは『牙』が初めて。






…このペース、遅すぎる気がする。

でもあれこれ書きたくなっちゃう。。






この曲はどうしたって外せない、『JUDEA』。

ライブでやり続けている曲の中では、一番の長寿曲なんじゃないかな。

古い曲がかっこいいと言われたり、定番曲の中に入っていることを、

「その曲は良い曲かもしれないけれど、でも今それを越える曲を作れていないってことだよね」

って捉える考え方もわかるけど、私はさっきの『牙』を『unforgive you』が越えたとは思っていないし、

曲を使い捨てにしていくんじゃなく、必要だと思うなら過去の曲も今の解釈で進化させて、

最新のものと共存させていくことの方が、

私は圧倒的に好き。






…ちょっとタイムタイム!

これ、やっぱりこのペースで最後まで行きたいから何部かに分けていくね。

まだ結成からメンバー内用語「CYBER時代」までしか書けていないの。

「CYBER」時代っていうのは、池袋CYBERというライブハウスに全面的にお世話になっていた頃のこと。

もうナンバーも28までカウントダウンが進んでいるから、

書く内容も厳選していかなきゃね。

書きたい事、思いつく事が多くて。






今日も一音一音、たいせつに。


バンドが生まれた場所も、

初めてのライブの場所も、

初めてのワンマンの場所もよく覚えている。



だから勿論、初めて映像を撮った場所も、寸分違わず鮮明に覚えていた。









再びここにやってきて。

あの日の私はどんな想いでここに居たんだろう。

夢に希望に満ちながら、見えない敵と戦って、

そうしていつから賢くなっていったんだろう。






解き放て。

そして信じろ。

自分の足跡を、明日を。

今を生きるなら。

好きな色は?って聞かれるといつもとても困る。

強いて言えば、白か、ゴールド。

でも白い物、ゴールドの物が好きなだけで、

色そのものが大好きってわけではないんだよね。



でもだからか、特別に好きな色、っていうものがない私は、

その時のマイブームカラーに妙に敏感になる。

その色の意味や特性を調べて、

「なるほど私は今こういうモードなのか」って自分を理解したり。



今はまさにタイトルの通り、数年振りに「赤」を目に入れたくてしかたがない。








赤色とは。

エネルギッシュで情熱的。
始まりやスタートを表す色。
地に足をつける性質。
自ら奮い立ち行動していくパワーを持つ。
血の色でもあり、家族のつながり、人との団結や絆を表す。
情熱的な愛。




私が赤色で最初に連想するのは、炎。

そして太陽。

エネルギーの象徴、恒久的な力。

赤い色を眩しいと思う時もあったけれど、

今はどうしても、とても、赤い色の側にいたい。



自分自身の気持ちと共鳴しているのか、

その熱量を欲しがっているのか、

きっとその両方。



地に足をつけ、あなたと繋がり、燃える想いを奏でたい。

それが私達の、

image