ようやく行けた、映画エリック・クラプトン〜12小節の人生〜
彼が今までどんな道を歩いてきたのか、ざっくりは知っていたけれど、
この映画はご本人の語りや今まで見たことのない映像が沢山。
彼の人生は波乱万丈で悲しみや疑いに満ちたものだけれど、それを何度も、何度も、
音楽とギターの力で打ち破り生き抜いてきたクラプトンのパワーに圧倒されました。
あっという間の2時間。
ワンマン前のバタバタの中、やっぱり観れてよかった。
私にとってクラプトンは、さらっと出会ってしまった初めての(と言っていい)ロックでした。
アメリカで両親が聴いていて、しれーっとあのギターを耳にし続けていて、
気付いたらフレーズも歌もしっかり覚えて好きになってた。
自分でクラプトンを聴き始めた作品はリアルタイムじゃなかったけど『Unplugged』で、
最初はアコースティックの方が好きだった。
ピアノが好きで、アコースティックギターが好きで、クラプトンが好きでと来たら、
いずれはエレキギターに辿り着く運命だったとしか思えない。
勿論レイラは弾くし、途中で「Marshall」のロゴが出てきた時は心の中でキター!と思っちゃう。
最後のBBキング氏のステキな言葉も響いたけれど、
私には途中の、
「名誉なんてどうでもいい、何十年もすればみんな僕のことを忘れてしまうし、僕の音楽も消える。」
「心が苦しいから自分のために曲を作った」
そんな言葉が刺さった。
私にはそう思える日が来るのかな。
心が苦しい時作った音も、いずれ彼のように観客に届けたいと思う日が来るのかな。
今の私はただただ、今の自分が最高だと思える音と姿でみんなの目に耳に焼きつきたい。
自分勝手に、でも強烈に、そればかり願う。