イヴの夜も更け、クリスマス当日に。
今年のイヴは風男塾→Sylph emewとライブのハシゴでした。
風男塾はあと数日で卒業のメンバーがいる中、明るく未来に向かっていくステージを。
シルフは1年半ぶりの復活ライブで、2019年もガンガンライブやっていく!と宣言。
どちらもとびきり大好きなアーティストだからこそ、
進み続け、戦い続けるその姿と言葉が胸にきた。
さてさて今日も昨日の続きを。
『「終わりのない世界」』で一度、内なる生死観を描いたあと、
どうしても書きたくなったのは『Cradle』の、
偶然に導かれ 人は皆生まれたけれど
君がいて私がいる この今は
変わらない 紛れも無い 真実
君がいて私がいる この今は
変わらない 紛れも無い 真実
歌詞の中のまさにこれ。
偶然だから、たまたまだから、そこに意味はない?違う。
一目会えたこの事実は偶然なんかじゃない。
出会えた瞬間からきっと、この奇跡は運命に意味を変える。
私の中でこの曲は「誕生」そして「出会い」、それを全て全て肯定して祝福したい、そんな気持ちから生まれました。
愛する全ての人を抱きしめて離さない。
どんなに遠く離れていても、この気持ちを必ず届けたい。
今またどんどん想いが強くなっている、そんな曲です。
そして『TRUE』。この曲は精神的に戦った。笑
徳間ジャパンから出すことが決まって、そこに向けて色んな人がexist†traceチームに加わるようになって。
どんな曲でいくのかを話し合う時、自分の主張を通したい私、でもみんなの意見も聞きたい私。
色んな人の要望にも応えようと色々作ってみた結果、結論は「好きなようにやる」でした。笑
いやいや、周りを無視したわけじゃない。
でも色々試した結果、一番尖っていた『TRUE』がどう考えても私達の今の音だった。
他の曲を推す声もありながらも、絶対にこの曲でいきたかった。
この曲を選んだ責任もあるからなおさら、アレンジも歌詞書きもとことんやった。
今思えばストレスがかかっていたんだろうな、肌はボロボロになるし、眠れないしでカオスな日々だった記憶しかない。
でもこの曲を筆頭に、沢山の人がexist†traceを聴いてくれたらと思うといくらでもやれたんだ。
『リトル・メアリーと美しき憎しみのドナウ』。
exist†traceとして初の正式なツインボーカル曲。
最初はジョウが2キャラを歌い分けるつもりで作っていたんだけど、
歌詞を書き進めてメンバーそれぞれに配役が決まっていく中で、私も歌うことになりました。
青天の霹靂です。
どんどんキャッチーな曲が増えていく中でも、ダークさアングラさは決して消せない消したくない、
もっともっとやっちゃいたい、そんなキッカケの曲でもありました。
ここにきて『VIRGIN』のリリース。
取り立てて書きたいのは、まずは『GINGER』。
最近演奏していないけれど、遊びに遊んで振り切った一曲。
最初からホーン隊を打ち込みで鳴らしていたので、レコーディングで生ホーンを入れていただいた時は感激でした。
びっくり箱を開けたような、じゃ収まらない、おもちゃ箱をひっくり返したようなサウンドにしたくて、効果音もガンガン入れた。
この曲は最初からツインボーカル曲として作って、二人の怪盗GINGERさんが登場。
こうしてどこまでも振り切っていけるのは、どうやってもブレない軸があるからだと感じられる曲でもあります。
そして同じく『VIRGIN』収録の『契約』。
しつこいくらいに私この曲が好きで。
最初はレゲエのリズムでなにか曲作りたいなーとビートをいじっているところから始まったんだ。
それがなぜかこうなっちゃう。まったく陽気さなし。それがよし。
いつもはどんどん音を足していくアレンジだけれど、この曲ばかりはメンバーにもとにかく余計な音は入れないでくれと頼み。
私の作ったデモとCDは実は少ししかアレンジが違わないってくらい、デモ段階でイメージを作り込んでいたから、
今までの曲とはバンドでの作り上げ方が違って。
ただのダークな曲じゃない、ただのヴァンパイアモチーフの曲じゃない、
ソリッドに、気高く美しく、彼の切ない愛を私ならこう描く。
絵画の大作を描き上げたような、私の中で特別な一曲。
そう、愛。
クリスマスは恋人同士のイベントなんかじゃなく、
広い広い意味で愛を感じる日なんじゃないでしょうか。
今日も渋谷のココは大混雑だったみたいなので、
去年メンバーと訪れたときの写真を。
Merry Christmas to you