今日は一段と冷え込んでいる気がします。

寒い時期になると毎日寒さの話題ばかりしてしまう。

寒波、北風、雪に、牡丹。

そんな冬の季語に是非「イグの日」も入れてほしいものです。






さて今日はそんな寒さの中、外で飼育しているカメさんを

ようやく家の中に招き入れたので、

本日の「Connect to my EXIST†TRACEは、生き物について。






え、カメ飼ってたの?

ってみんな思っただろうけど、正確には一番上の弟が飼っていたカメで、

引っ越しして手狭になるからと弟の手を離れ、

なぜか面倒をみる事になったのです。



クサガメ、推定20歳くらい。

名前はかめっち。…弟の冴え渡るネーミングセンス。

その姿はこちら。

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普段は水槽の中にいて、これは水換えの時にお散歩させている図。

かわいいんだよ。結構人間好きで、人に寄ってくるんです。






この子は弟が子供の頃池で捕まえてきてからずっと人の手で飼われていて、

ご飯の心配と身の危険がない代わりに、

広い池から離され、自由を制限された生活をしています。

せめてストレスにならないようにと色々工夫をしてみるけれど、

本来なら自然のままにいさせてあげる事がこの子の幸せなんだよなぁと、

思ってしまうこともあります。



自然界で生きる動物は本能に忠実に生きていて、

生き延びること、種の保存、それが彼らの一番の目的だと思う。

そう思うとかめっちは生き延びることは出来ても、

子孫を残す事は、私がパートナーのカメさんを連れて来ない限りできない。

寿命が尽きるまで人間と共に生きて、命を終える。

ペットってそういうものではあるけど、そう考えると切ない。

近くに沢山いる野良猫達も、ある時一斉に去勢されて、

それからは春になっても仔猫の姿を見なくなった。

命を繋ぐって、一体何だろうか。






生き物の一つである私達人間はどうだろう。

生き延びること、種の保存、それ以外にもやりたい事が沢山ありすぎて、

子供を持たない選択をする人もいれば、

自分で命を絶つ選択をする人もいる。

きっと人間の本能はもう壊れ始めてる。

いずれ自然淘汰され消えて行く、出来損ないの種族なのかもしれない。

でも、自然や本能に逆らう事ができる私達だから、

見れるもの、手にできるものがあるんだ。

芸術も、テクノロジーも、私はそうなんじゃないかと思う。






だから私がもし、音楽という水槽の中で生きるカメだとしたら、

自然の摂理に逆らってでもココから発信したいものがある。

かめっちと違ってココを選んで、自分で飛び込んだ。

私達人間の、本能の限界を越えた場所に、私も触れたい。