先日は急遽決まった名古屋公演、集まった勇者のみんな、

そして魂を送ってくれた全てのみんな、ほんとにありがとう。

あのライブのことを、みんなやQuinceへの感謝を、ブログに書きたい所なんだけど、

一旦次へ見送って、今日はとても、個人的な事を少し長々と書いていってもいいかな?






やっぱり書くのやめようかな、先延ばしにしようかな、と悩んだりもしたけれど、

Connect to EXIST†TRACEが始まる前に、

そして今日という唯一の日に、

このブログを公開する事にしました。










今年のゴールデンウィークに、大切な、とても大切な、

弟を亡くしました。

あまりに突然のことで、これを書いている今も、ガタガタと身体が震えるほど、

受け入れ難い事実です。






あの日の事はとても鮮明に覚えています。

母からの電話。

走って走って、駆け込んだ病院。

先生の言葉。

最期。

弟を呼ぶ声。

涙と嗚咽。






1年半前に父を亡くし、助け合い笑顔を絶やさずいた私達に、

どうして今、こんな悲しみが降り注ぐんだろう。

どうやって生きろというんだろう。



自分の中の当たり前や、信じていたもの、それが目の前でガラガラと崩れ去って、

基準を失った自分の気持ちを言葉で操ることが、しばらく困難でした。

自分の身体が地面に着いていないような、自分が生きている実感がないまま、

今までの大半の時間を過ごしてきたように思います。






それでも朝はやってきて、気持ちの整理も出来ないままライブの日も近づいてくる。

ツイッターやブログは、一つ一つ今までの何倍も時間をかければ書くことができた。

前に向かうバンドの一員として、元気な言葉で、みんなとコミュニケーションを取りたかった。

でもライブはその瞬間の感情が全てで、自分の気持ちに振り回されるステージになってしまうかもしれないと思った。

そんなライブをしてしまう自分は嫌だとも思った。

でも、心の底から生まれる言葉を乗せて作った音楽は、その言葉の端が胸には刺さっても、mikoの背中をぐっと押してくれて、

集まったみんなの変わらぬ笑顔は、脆くて儚い人間の命がどれだけ燃え上がることが出来るのかを、

強く強く私に示してくれた。

ライブが今の私の支えで、これからも私の生きる場所だと思った。

本当に、私、音楽をやっていて助けられた。






私はステージの自分も普段の自分も同じ一人のmikoで、

普段の私が感じること、生き方、それがmikoの音楽になり、それがexist†traceの音楽になるから、

私の心が震えた物事は、可能な限りみんなに知ってもらいたいと思う。

だからこんな個人的で暗い話だけど、伝えた。

exist†traceというバンド名が「生きる証」でなかったら違ったのかもしれないけれど、

メンバーともみんなとも共有しながら、音楽の中に気持ちの終着点を探しながら生きたいと思う。






偶然というか必然というか、次のワンマンが「EXIST†TRACE」で、

次からのイベントを「Connect to EXIST†TRACE」と名付けました。

私自身「生きる証」「存在の痕跡」ソレが何なのか、私にとってソレはどんな意味を成すのか、

まだ、捕まえきっていません。

でもこの霧がかった気持ちに、せめて2019/1/19のその瞬間の答えがきっと出せると信じて、

今は一歩一歩向かっていっています。



今一つだけ、答えのカケラとして思うのは、脆くて儚い命の重さは自分だけが感じるものじゃない。

その人が思うより多くの人が、意外な人が、その重さを感じています。

自分一人でその重さを決めたり、測ることは出来ないし、する必要もないんだ。

Connect to…ではないけれど、人が繋がり、感情が繋がり、その先に答えを待つことだっておかしいことじゃない。

焦ったり困ったりしている人がもしいるなら、私と繋がっていよう。

あなたが一人じゃないように、私も一人じゃないよね。










長く、長くなってしまいました。まとまらない文章でした。

でも心配しないでほしい。母もいて、私4人姉弟の一番上だからね、あと2人の弟や親戚みんなで助け合っています。

そしてなによりメンバーとスタッフが側にいて、大切な大切なexist†traceファミリーのみんなが待っててくれてる。

とても幸せ者なんです。ありがとうね。



最後に、5ヶ月かかってようやく書いたこのブログに、5ヶ月かかってようやく書けた曲の、歌詞を。

いつかどこかで、形が変わるかもしれないけれど、音も聴かせられたらいいね。

大切な弟の誕生日に贈る、今の私の想いを。






『ゼロ』


あぁ あ あ
あぁ あ あ
あぁ あ あ
あぁ あ あ

もう一回、とついた ためいき
もう一回、とながす なみだ
もう一回がもう一回
重なって止まらないよ
何度目を覚ましたって
キミはいない

ゼロになる音が聞こえたとき
キミは何を思っていただろう
それすらもうわからないのにね
「もう一回」ってなんだろうね


あぁ あ あ
あぁ あ あ
あぁ あ あ
あぁ あ あ

もう一回、があれば? なにを
もう一回、があれば? キミに言える 
もう一回じゃ足りないね
全部なかったことにしよう
でも でも  わかってるんだ

ゼロになる音が聞こえたとき
心の一部が崩れていった
現実 想像 否定に 無感情
でも目の前が全てだった
あぁ


ゼロになる音が聞こえた時
キミは何を思っていただろう
あたたかな記憶達でどうか
なにもかも包まれていて

優しさおとぼけイタズラ喧嘩に 
笑った話した全てが全てが
私の中に永遠に生きる
キミを連れ 私は生きる
ここに 私は生きる

あぁ あ あ
あぁ あ あ
あぁ あ あ
あぁ あ あ