9年

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危ない危ない、長々と書いていたら今日が終わっちゃう所だったわ。

今日、6/15で

exist†traceは9歳になりました。

せっかくだから、この9年間の私をおさらいしていこうかな。






2003年の今日は、私がジョウ猶人Mallyの3人と出会った日。

この時点で私はまだバンドに加入するつもりではなかったの。

でも、これからどんな活動をしていきたいのかを3人と熱く語っている内に、

猶人の中で「絶対この人とやるぞ」って気持ちが固まっていたらしく・・・

いつの間にか加入する事になっていました。笑

勿論私も「加入したい」って伝えるつもりだったけどね。






加入してまず始めに話し合った事は、ライブをしよう、という事。

私は友達と遊びで組んでいたバンドで一度だけステージに上がった事があったので、

それと同じ会場で、まずは知り合いだけを招待した小さなライブを行う事にしました。

それに向けて、オリジナル曲が必要になり、私もここで初めて作曲を始めました。

作曲。これが、凄く、凄く、難しい。

当時は今以上にダークでゴシックな世界観にこだわっていたので、

「ゴシックってなに?」と自問自答する日々。

ギターアンプの前にカセットデッキを置いて、ギターをまず録音。

それを横で流しながら、今度はその上に歌を録音。

なんて原始的な。笑

そんな中、初めて作ったのが『雨と少年』という曲。

シンプルなコード進行だけど、今思えば『花の咲かない街』に通じるものがあるかも。

その曲を作った事で、作曲の面白さに気付いてしまい、

その後長々とイグのライブで欠かせない曲だった『灰ノ雪』や、

私としては珍しくジョウに作詞を頼んだ『ハナビラ』など、

どんどん曲を増やしていきました。

12月に行った初ライブは短い時間だったけれど今でもよく覚えています。






そして平行してツインギターの相方探しをしていましたが、

なかなか合う人に巡り会えず、ついには翌年の春を迎えていました。

そこでネットのメンバー募集の掲示板で女性ギタリストがいたので、

いつも通り簡単なバンドの説明文をつけてメールを送信。

それが乙魅サマだったんです。

私の時の猶人がそうだったように、私も乙魅サマを

「絶対に手放すもんか!」と半ば強制的に加入させてしまいました。笑

結果的に本人も「入って良かった」と言ってくれたのでよしとしましょう。笑






2004年にやっとメンバーが揃った私達。

さて、そろそろちゃんとしたライブハウスでイベントに出演したい。

という事で、近くのライブハウスに片っ端からデモテープとプロフィールを持ってご挨拶に。

池袋CYBER、浦和ナルシス、目黒鹿鳴館、

横浜アリーナサウンドホール(現サンフォニックホール)などなど、

女性バンドという事でとても珍しがられたけれど、どのライブハウスでも

どんどんイベントを紹介してもらえました。






特に鹿鳴館は一番最初にオーディションライブを受けなきゃいけなくて、

といっても普通の対バンイベントに出演して、そのライブが審査されるというもの。

私、あの日の事をいまだによく覚えていて、

ライブが終了した瞬間、メンバー全員で

「絶対オーディション落ちた!もうダメだ!」と泣いたんだ。笑

結局、予想に反してオーディションは通過、次のイベントも紹介してもらえました。

あの頃の私達、未熟だけど強い熱意で頑張っていたんだ。






でも駆け出しバンドとしてスタート出来たと思いきや、

ここでヴィジュアル系という畑で女性バンドが活動する大変さに気付かされました。

イベントに出演しても、僅かな私達のお客さん以外、

イグの演奏が始まるとみんな座り込んでメイクを直し始める。

アンケート用紙には大きく「死ね」とだけ書かれる。

「女とは対バンしたくない」と他のバンドさんから言われる。

その時はそう言った逆風をまともに受け止め、

「性別が違うだけで音すら聴いてもらえないなんて・・・

男性に生まれればよかった・・・」

と本気でいつも思っていました。

正直、本当に毎日辛かった。

でもね、それでも私達を支持してくれる人もいて、

その人達の事を思うと私が悩んでいる事がだんだんくだらなく思えて来てね、

じゃあ女性バンドでもカッコいい音楽が出来るんだって証明しよう!

という新たな目的が生まれました。

そこからのイグは、よりヘヴィでダークな方向へと音も変わっていったかな。






転機が訪れたのはシークエンスレコードのTOMOZOさんに出会った頃。

それまで女性である事を隠しはしないものの、全く触れずに活動していましたが、

TOMOZOさんのアドバイスも受け、少しずつ女性視点の歌詞も書くようにしていったんです。

バンドに必要な曲を作るのではなく、一人の表現者として、

私が本当に描きたいものを模索する日々が始まりました。

私がボーイッシュな衣装からスカートの衣装に切り替えたのもこの時期から。

男の子になりきるのは、私のやりたい事じゃなかった。

「一人だけスカートで気合いが感じられない」なんて言われても、もうどうでもよかった。

私はやりたい事をやる。誰にも邪魔はさせない、ってね。

その頃にはもう鋼の心が形成されてたのかも。笑

そして一つの答えとして出来上がった曲が、『reprologue』。

あの曲を作って、私はようやく「女で良かった」と心から思えるようになりました。






そして去年、結成8年目の6/15にメジャーデビューしました。

今からちょうど1年前だね。

おめでとう、って沢山の人から言われたけれど、勿論喜ばしい事なんだけど、

私は今でも満足してないんだ。

欲張りだから。

本当に「満足!」って言えるのは武道館のステージに立ってから。

バンドとしては長い活動期間だから、そろそろね、大きい結果を残したい。

その為には今目の前にあるライブ一つ一つを大切にする事。

バンドは、永遠を約束出来ない。

誰かが欠けたら、誰かの思いが変わってしまったら、

一瞬にして消えてしまいかねない儚いもの。

だからみんなと過ごすこの瞬間瞬間も、大切に大切にしていくよ。

来年、10周年を祝う時、もっともっと大きな会場で笑っていたい。

みんなと一緒にね!