遂に、遂に最終日が来てしまいました・・・

明日、5/23にリリースするニューアルバム『VIRGIN』の

曲解説&制作秘話ブログも今日で13日目。

最終日はアルバムの最後を飾る『SORA』について

お話していきたいと思います!






『VIRGIN』に収録されている書き下ろしの新曲8曲は、

前半後半4曲ずつに分けてレコーディングをしていったのですが、

この曲は前半、去年の11月にはレコーディングが始まっていました。

そう、覚えている人もいると思うけれど、

去年の11月に行った代官山UNITでのワンマンライブの

最後に演奏したのがこの『SORA』でした。






みんなは小さい頃思い描いていた夢を、今でも覚えていますか?

初めて感じた恋心を覚えていますか?

あなたの思い描く「空」はどんな形ですか?

この曲が「さよなら」するのは、私達の心を四角く縁取るもの。

忙しい毎日に縛られ、足元しか見えず、

自分自身の一番純粋な気持ちすら忘れてしまう。

私もそう。

でもね、この曲を作った時、どこまでも透き通って、淡色の、

純粋だった頃の心を思い出して言葉に出来たなら、

この曲が私の歩く道を、未来も過去も、優しく照らしてくれる気がしたんだ。

『SORA』は私の曲の水彩画部門の代表かもしれないね。

ずっと鳴っているギターのアルペジオは付点八分のディレイがかかっていて、

この曲を包むヴェールの様な気持ちで弾きました。

筆で描くように、絵の具を滲ませるように、

曲という透明のキャンバスに描いた音。

目を閉じて、ゆっくり聴いてみてほしいです。






そしてリピート再生をすると『SORA』の淡さとは真逆の

『WONDERLAND』がまた始まってしまうわけなんだけれど。笑

甘いものを食べた後は辛いものが食べたくなるように、

珍しい淡い曲の後は、安心のゴリゴリサウンドにまた戻っていってね。

この対比できっとみんなは『VIRGIN』の虜になってしまうはず。

恐らくこの時間にはもうフライングゲットした人もいるよね?

お仕事中の人はもうちょっと我慢!

通販で取り寄せていたり、事情があって明日まで聴けない人はもうちょっと我慢!

でも大丈夫、『VIRGIN』は逃げていかないからね。

いつの時代にも輝ける音を目指して作ったんだもの。






13日連続で曲についての愛を語り、

これが最終回かと思うと目の前の景色が滲んできてしまいます。

本当に、本当に、良いアルバムなんです。

大切に大切に作り上げたアルバムなんです。

どうか一人でも多くの人に聴いてもらいたい。

100%好きになってほしいとか、100%理解してほしい、

そんな贅沢は言いません。

その人なりの解釈で、その人の好みの曲だけでも聴いてくれたら、

それでいいよ。

『VIRGIN』、私達の処女作。

聴いて下さい。