ごきげんよう、萬勤誕(まんきんたん)です。
昨日は友人に誘われてドライブに行ってきました。
最初の目的は、かねてからずっと行ってみたかった山奥の神社へ
まんきんたんの原付ではとても行けそうにない坂道の林道を走ります。
途中で気付いたけど、車高の低い高級車にもふさわしくない落石がゴロゴロ転がる山道でした
もし、対向車に出会えば、離合が厳しそうな狭いくねくね道です。
途中、異物を巻き込んだらしく、下から妙な音がするので、途中何度も止まって確認するんだけど、車高が低すぎてよく見えません。
やがて、鳥居の前に到着すると、途端に異音は収まりました。
挟まっていた物が外れたのか、何だったのでしょう?
幸いなことに上から降りてくる車はありませんでした。
久万高原町大成 (くまこうげんちょうおおなる)に鎮座する「大成神宮(たいせいじんぐう)」です。
「神宮」とは、天皇や皇室の祖先をお祀りするなど、皇室と特にゆかりの深い神社の社号。
「伊勢神宮(いせじんぐう)」「石上神宮(いそのかみじんぐう)」「出雲大神宮(いずもだいじんぐう)」「鹿島神宮(かしまじんぐう)」「香取神宮(かとりじんぐう)」。「明治神宮(めいじじんぐう)」など
…が有名ですが、初めて知った時は、愛媛県にも「神宮」があったんだ!と驚きました。
県民でさえ1割ほどしか知られていないのは、今は社号表記が「大成神社(たいせいじんじゃ)」となっているためですね。
大成(おおなる)地区にあるのに大成(たいせい)神社というのも何だかなぁという感じですね
御祭神は「天照大神(あまてらすおおかみ)」「大山津見神(おおやまつみのかみ)」「應神天皇(おうじんてんのう)」「昭和天皇(しょうわてんのう)」「菅原道真命(すがわらのみちざねのみこと)」「源直清(みなもとのなおきよのみこと)」。
もともとは慶長5年(1600年)に創建された歴史のある神社です。縁起に興味のある方は「久万高原町の大成神社その1」がわかりやすいでしょう。
まず、びっくりしたのは鳥居の脇にあった↓この石標。
「大成神宮社叢(しゃそう)のヒメホタル群棲地(ぐんせいち)」とあります。
なんと!ヒメボタルといえば、2017年5月に行った愛媛大学の准教授である野見山桂(のみやまけい)さんの写真展「僕が四国で生きものを撮るということ」で見た、息を飲むような美しいホタルの写真
あの作品の撮影場所がここだったのですね
7年を経てやっとわかりましたよ
ネット民の間ではすでに特定されていたようで、七月頃になるとふだん人影の見られないこの辺りにカメラマンが大挙して押し寄せるようですが、もしこのような幻想的な風景を見てみたい!と思った方がおられましたら、ここは「真っ暗な山奥の夜の森の中」という、イノシシやマムシ、蚊やアブなどそれなりの危険と恐怖を覚悟の上で考え直してくださいね
手水場では龍が出迎えてくれます。
拝殿からの景色。本殿の向こうにある大きな磐座(いわくら)が御神体。
原始信仰では自然崇拝を行っており、神様はこのような岩などに降臨すると考えられていたのですね。
さらにこの山自体も御神体で、山に向かって立つ鳥居(参拝所)もありました
↓「金鳶殿(きんねんでん)」。「宮中三殿」と同じように中央の「皇霊殿(こうれいでん)」には、歴代百二十四代の天皇の御霊が祀られています。
龍が巻きついた柱が迫力満点です。
↓「聖天子像」。生物学を研究し、平和を望まれた昭和天皇を偲び、まだ天皇が皇太子であった頃の写真をもとに作られた、若々しいお姿の銅像です。
見ものはなんといっても「剣の御所(つるぎのごしょ)」。
太平洋戦争中に、有事の際に天皇家の血筋を守るという「皇統護持作戦」のため、宮崎県の秘境に造営された「剣の御所(つるぎのごしょ)」。
終戦後、歴史的にも貴重なこの文化財を、もうひとつの造営候補地であった久万高原町大成 (くまこうげんちょうおおなる)に遷座・移築することになりました。
所内には三種の神器の奉安所のある間や、付き人が控える「侍従室」などを見学することができるほか、屋外には枯山水の庭園に石鎚山系の稜線の眺望が広がっています。
この日は鍵かかっており、見学はできませんでした。
でも、念願の参拝が実現できて、良かったです!
バイクを購入したら、また行ってもいいな♪