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ごきげんよう、まんきんたんです。

 

引き続き貝原益軒の『養生訓』について語ります。 

 

健康に関心のある人は参考にしてください。

 

 

ただ、今から350年前の知識なので、書いてることをそのまま鵜呑みにするわけにはいかないよね。

 

昔の本の「老人」が70歳以上を指しているはずはなく、薬といえば「漢方」のことです。

 

その辺りを注意してどうぞ。

 

 

 

 

貝原益軒『養生訓』 「老人と食事療法」

 

老人が病気にかかったならば、まず食事療法を試みるがよい。

 

それで回復できなかったときは薬で治療するがよい。

 

これは古人の説である。

 

人参(にんじん)や黄耆(おうぎ)は上等の薬である。

 

※漢方の滋養強壮薬

 

衰弱の激しい病気の時は使用するがよい。

 

病気のない時は、穀物や肉類で栄養をとるほうが、上等の薬を用いるよりはるかに効果がある。

 

だから老人は、いつも味のよい、性のよい食物を少しずつ用いて栄養補給するのがよい。

 

病気でもないのに偏った薬(すべての薬はもともと偏っている)を用いてはいけない。

 

かえって害になるのである。

 

以上

 

 

 

病気になったら「断食」をすすめるのは、東洋医学やホリスティック医学を推奨する医者の定説です。

 

学校で西洋医学だけを学んでいる医者は、病気の症状の苦痛を和らげる「対処療法」主体で勉強していて、病気を治す根本的な治療法は知りません。

 

 

大学の四年間+αの勉強だけでそれを求めるのは無理ですから、必然的に症状を緩和する薬や注射の知識だけで治療に挑んでいるわけです。

 

もちろん「断食」なんてとんでもなく、逆に病気になったら「栄養をつけなさい」と薦めます。

 

 

それが現代の日本でもスタンダードになっている東洋医学です。

 

多くの医者はこんなのばかりですが、20%くらいは最新医療情報や東洋医学も勉強している「頼りになる医者」がいます。

 

 

運良くそういうお医者さんに当たるといいのですが、8割の確率でハズレを引いてしまいます。

 

といっても2割の勤勉な医者が完全に病気を治せるのかというと、そんなこともありません。

 

患者が指導する通りに行動できなかったりしまからね。えー?

 

 

なので、ハズレだと思っても、入院患者は治験に利用され、結果的に医者に殺されるなどと悲観的に考えないほうがいいでしょう。

 

今はセカンドオピニオンが推奨されているので、主治医以外に複数の医師に相談して、納得のうえ治療を受けることです。

 

 

どんな治療を受けるにしても、医者を「信じる心」がなければ病気は治りません。

 

 

さて、今日の「養生訓」、お気づきでしょうか?

 

「穀物や肉類で栄養をとるほうが、上等の薬を用いるよりはるかに効果がある」とありますが、昨日の文章では「日本人は穀物や肉を多く食べると身体を悪くする」となってました。

 

言ってることが日によって違うじゃないか!と思った人。

 

冷静に読み直してもらいたい。

 

「病気のない時は(健康な人は)」「上等の薬を用いるよりはるかに」「穀物や肉類で栄養をとるほうがよい」と言っているのです。

 

これは、栄養剤やサプリメントを飲むよりも、通常の食事で栄養をとったほうがましですよということ。

 

昨日の話は「日本人は」「中国人や日本人と違って」「穀物や肉を多く食べると身体を悪くする」というもの。

 

よく読んで内容を理解しないと、とんでもない誤解をしてしまうので気をつけたいですね。

 

しかも、自分にとって都合がいいように解釈してしまうのが人間の常です。

 

 

今日の結論としては、老人が病気にかかった時は、まず薬に頼るのではなくて、食事の仕方を考えなさいということ。

 

食欲がない時は無理して食べさせず、安静にして「寝て治す」こと。

 

食べずに寝ていれば、軽い病気ならたいていは治ります。

 

ただし「腹が減った」と言っているのに「断食」させるのはもってのほか。

 

消化の良いおかゆなどで満足してもらいましょう。

 

 

 

対象が40代以降の健康情報になるけど、あまり若いうちから食事制限すると、解毒免疫が得られなくなります。

 

高齢者はあまり食べないほうがいいジャンクフードも、若者は少しぐらい食べて免疫力を高めたほうがいいという考え方もあります。

 

あなたも若い頃は、甘いものが大好きだったでしょ?

 

自分にいいことが他人には良くないということもよくあることです。

 

特に健康のことは他人に押し付けないことが大切。

 

 

今日も元気で楽しい一日を!