こんにちは、まんきんたんです。

大変な事件が起きましたね。

 

 

なぜこんな信じられないような

ことが起きるのか。

 

長くなるけど

いつでもいいから

読んでください。


2019年1月9日午前2時すぎ、

松山市清水町の路上で、

タクシーの助手席から

売上げ金などおよそ

5万5000円が入った

セカンドバッグを

盗んだ容疑で

女子大生が逮捕される

という事件が起きました。

事件当時、

タクシーの車内には、

女性の知人など

計4人が乗っていました。

 

 

そして、料金を支払って

車を降りる際に

助手席の女が

セカンドバックを盗む映像が

ドライブレコーダーに

映っていました。

 

 

警察は、タクシーを

降りた付近の

防犯カメラの

映像も調べて

4人が近くのアパートに

入るのを確認しました。

 



このドライブレコーダーに

映っていた犯人の顔と、

犯人と同じアパートに住む

女子大学生がよく似ているとして、

警察は2回にわたって

女子大学生を任意で取り調べました。


これに対し、女性大学生は、

「その日タクシーに乗っていない」

などと一貫して無実を

訴えていましたが、

証拠隠滅の恐れがあるとして

7月8日に窃盗の疑いで

逮捕されたのです。

裁判所が勾留請求を

認めなかったため、

女子大生は逮捕2日後の

7月10日に釈放されますが、

 

逮捕から実におよそ

52時間にわたり、

身柄を拘束され

続けたことになります。

そして、7月16日になって

女子大学生と同じアパートに住む

女が犯行を自主したため、

誤認逮捕が発覚。

 

7月26日、松山区検察庁は、

女子大学生を嫌疑なしの

不起訴処分としました。

誤認逮捕の原因について、

警察は、「ドライブレコーダーの

映像がよく似ていたため

犯人と思いこんだ」

などとしています。

 

捜査員は、同じアパートに住む

犯行を認めた女の顔も

確認していましたが、

その女が映像と

似ているとは思わず、

女子大生が似ていると

決めつけてしまったわけです。

さらに、タクシーの後部座席に

乗っていた3人についても

特定を怠っていました。

 

3人は誤認逮捕された

女子大学生と面識はなく、

もし3人から事情を聞いていれば

女子大学生は事件と

無関係であったと

分かった可能性があります。

8月1日、誤認逮捕された

女子大学生が、

弁護士を通じて手記を発表しました。

手記によると女子大学生は、

一番初めの取り調べから

一貫して容疑を否認していたそうです。

 

にもかかわらず、

捜査に関わった刑事全員が

女子大学生の話に

耳を傾けることは

なかったそうです。

 

さらに、自白を強要するか

のような言葉を執拗に

言われたとしています。

「就職も決まってるなら大ごとにしたくないよね?」

「君が認めたら終わる話」

「ごめんなさいをすれば済む話」

「認めないと終わらないよ」

手記には、「本当に悔しく、

ただひたすら真犯人が出てくることを

祈るしかなかった。

 

逮捕直後、もし勾留されたら

取り調べに耐え切れずに

やっていないことを認めてしまう

かもしれないという

不安な気持ちがあったのも事実。

 

手錠をかけられたときの

ショックは忘れたいのに

忘れることができず、

今でも辛い」

 

などと、女性大学生の

胸の内が生々しくつづられていました。

一方、警察は、この手記の

発表を受け

「違法な取り調べという認識はない」

としています。

誤認逮捕発覚から

半月以上が経過した8月6日。

 

愛媛県警察本部の松下整本部長が

「今回の事件では、事件と全く無関係の

女性を逮捕してしまったわけであり、

当事者の女性に誠に申し訳なく

心よりお詫び申し上げます」

と、初めて公の場で謝罪しました。

 



自白の強要についても

質問がありましたが、

県警の担当者は、

「捜査部門と別に独立した

監督部門においても

本件取り調べに関する

調査を行っているところで、

しっかりと事実確認をしたい」

と、答えるにとどまっています。



今回の誤認逮捕について、

愛媛県の中村知事は、

「人生すらも狂わせかねない

尊厳を大きく傷つける

重大な人権侵害。

誤認逮捕された女性に対する

誠意ある対応を

取り続けてもらいたい」

とした上で、

 

「誤認逮捕に至った原因を

捜査の在り方も含めて、

徹底的に調査すべき」

と、真相解明と再発防止を

県警本部に求めました。

何の罪もない1人の女子大学生が

ある日、突然、逮捕された今回の事件。

今回も形式上、徹底した調査・検証と

具体的な再発防止策の

公表が求められてますが、

こういうことは実は

ずっと以前から繰り返されていることです。

まんきんたんが知っている理由はただひとつ。

警察こそ正義。

警察発表に間違いはない

という多くの人の意識と

マスコミの報道姿勢。

まんきんたんも

マスコミに所属した人間です。
簡単に愛媛の事情を説明しましょう。

 

他県も同じようなしくみだと思います。

警察の報道機関に向けた情報の

提供や告知は、

愛媛県庁内にある

「記者クラブ」というところでされます。

愛媛新聞
NHK
南海放送
テレビ愛媛
共同通信
時事通信
朝日新聞
毎日新聞
読売新聞
日本経済新聞
産経新聞
日刊工業新聞
日本農業新聞
あいテレビ
愛媛朝日テレビ


は、この情報を元に報道するわけです。

つまり警察発表のみを鵜呑みにして、

今回のように逮捕された

女子大生のところには、

一切取材には行きません。

今回は女子大生が一貫して

容疑を否認している中で

犯人が自首したため

助かりましたが、

 

このまま勾留されて

連日自白を要求されたら、

どうなるかは想像がつくでしょう。

これだけいろんな情報が

オープンにされるようになった時代。

マスコミも片方の情報だけではなく、

もう一方の情報も

バランスよく報道して、

 

その判断は視聴者に任せる

といった報道姿勢が

ますます求められるんじゃないかな。

最後に今朝、

「宮迫問題」について

似たような考えの記事を見たので

紹介しておきましょう。

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この1カ月くらいの新聞を読んでいると、

「関係者の話」記事の

危うさも感じた。

 

今回はそれらについて

振り返ってみたい。

まず取り上げたいのは

7月20日のスポーツ紙の

各一面である。

「宮迫会見拒否 逃げた!何一つ語らず引退」(日刊スポーツ)
「宮迫『契約解消でいい 会見したくない』」(スポーツ報知)
「宮迫解雇 『会見したくない』最後まで逃げ腰」(サンケイスポーツ)
「宮迫解雇 引退申し出却下 吉本と信頼崩壊」(スポーツニッポン)

この数時間後に

あの「宮迫・田村亮会見」

がおこなわれた。

 

そこで主張された経緯は

「会見拒否」「逃げた」とは

正反対だったのはご承知の通り。

なぜこんな劇的なことが

起きたのか。

 

事務所の契約解消の

お知らせをもとに

記事を書いたからだ。

今回の「宮迫会見拒否 逃げた!」

記事で考えるべき点はどこか。

 

スポーツ紙に対してのツッコミより

「これまで芸能界は

この形でオーケーだった」

というシステムそのもの

についてだと私は思う。

 

関係者の情報やコメントだけで

成り立っていたものが

当事者の発信によって

ひっくり返されることは

今後も起きるだろう。
 

・・・・・・・・(ここまで)・・・・・・・・・・・・

 

これまでは警察発表が

すべてだったけど、

 

これからはそうではなく

しなければなりません。

 

そうしないと警察は

「記者クラブ」のシステムを

利用して情報操作ができるから。

 

たとえ悪意はなくても

そうなってしまうということです。

 

でも、こんなこと

間違ってたごめん!

じゃ済みませんよね。

 

新聞テレビで

実名まで流され

 

間違っていても

おわびや訂正は

わずかですから。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

 

参考サイト「女子大学生はなぜ誤認逮捕されたのか」