458.Sympathy For The Devil/The Rolling Stones | メイン・ストリートのならず者season2

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本日7月26日は、僕の人生の師匠であるミック・ジャガーのバースデー。

今年で81歳になるミックは、今もローリング・ストーンズのヴォーカリストとして、昨年リリースされたアルバム『Hackney Diamonds』を引っさげて、ツアーに出ている。

81歳になっても、今もなお誰よりもパワーとエネルギーに満ちた活動を行っているとは!

この調子で、来年あたり、日本に来てくれないかな?

もう何度もストーンズのライヴを体験しているけれども、願わくば死ぬまでにもう一度ストーンズのライヴを見ておきたいなあ。

そんなストーンズの1968年リリースのアルバム『Beggars Banquet』から、ミックのバースデーにあたる本日は、アルバムのオープニングを飾る「Sympathy For The Devil(邦題は「悪魔を憐れむ歌」)」を取り上げたい。

このブログで『Beggar's Banquet』収録曲を取り上げるのが5曲目になるほど、僕にとってはお気に入りのアルバムの一つであり、既に取り上げた「Street Fighting Man」と共にストーンズの代表曲の一つである。

 

アルバム『Beggars Banquet』は、ホワイト・ブルースのアルバムであり、ストーンズにとって原点回帰の意味を持つアルバムでもある。

実際「No Expectations」や「Prodigal Son」といった本格的なブルース・ナンバーも収録されているが、この曲「Sympathy For The Devil」は、サンバ・ビートに乗った、ある意味ストーンズにとって異色ともいえるナンバーだ。

チャーリー・ワッツはスネアドラムをほとんど叩かず、ほぼバスドラム、シンバル、ハイハットのみでドラムプレイを披露し、ビル・ワイマンはベースではなくマラカスをプレイし(ベースはキース・リチャーズがプレイ)、ロッキー・ディジョーンのコンガも加わったサンバ・ビートが実に印象的だ。

ただ、この曲は元はボブ・ディラン風のスローテンポのフォーク調だったものが、キース・リチャーズのアイディアにより悪魔的なサンバ・ビートに発展していったものであり、その様子はジャン=リュック・ゴダール監督の映画『One Plus One』に収められている。

映画『One Plus One』では、この曲でもほとんどプレイしていなかったブライアン・ジョーンズがバンド内で孤立していき、脱退に至る様子も見ることができる。

 

そのブライアンに替わって、リード・ギターをプレイしているのはキースであり、リズム・ギターが無いこともあり、そのギタープレイは際立っている。

また、ニッキー・ホプキンスのピアノプレイも光っており、彼自身もこの曲のピアノプレイを生涯のベスト5に入ると語っているほど。

しかし、この曲の主役は、この曲の作者であり、類まれなヴォーカルで悪魔的な要素を投影したミックをおいて他にないだろう。

曲調に加え、ヴォーカルやコーラスもそうだが、ミックが手がけた歌詞も、悪魔的なテイストに溢れている。

ミックは当時の同棲相手だったマリアンヌ・フェイスフルに、ミハイル・ブルガーコフの小説「巨匠とマルガリータ」を借り、それが歌詞のベースとなったのである。

 

 

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