「Baby Jane」というタイトルの曲は数多くあるし、同名のアーティストもいる。
だが、僕にとって「Baby Jane」といえば、1983年のロッド・スチュワートのナンバー。
同年リリースのアルバム『Body Wishes』からのリード・シングルとしてもリリースされ、全米では最高第14位止まりだったが、全英ではナンバーワンを記録。
(なお、今のところ、この曲がロッド最後の全英ナンバーワンヒットとなっている)
メロディはジェイ・デイヴィス(当時のベーシスト)によってほとんど書かれていて、僕がしなければならなかったのは、フィットする歌詞を付けることだった。ガイド・ヴォーカルのついたトラックを流し始めて、最初に僕の口から出た言葉が "Baby Jane" だったんだ。「これだ!」という叫び声がスタジオ中から聞こえてきて、帽子が空高く投げられ、いい大人たちがすすり泣いたよ。これはいい曲ができたな、ってね。
この曲についてのロッド自身の言葉によれば、「Baby Jane」とは、この曲のメロディにピッタリフィットするフレーズだった、ということになる。
だが、この曲の出来上がった歌詞をたどっていくと、上流階級の仲間入りをした、かつての恋仲だった「Baby Jane」に、最初は未練たらたらだった男(「君の秘密を知っていることを忘れないでくれよ」なんて言っている…)が、自分とは住む世界が違う彼女との別れを決意し、最後には、
僕が次に恋に落ちる時は
その恋を永遠に続けていくよ
もうあんな失敗は似二度としたくないから
永遠に続く恋をしていくのさ
自身は次から次へと恋人を替えていくロッドだが、これも彼の真意なのだろうか?
その後の彼の生き様から、とてもそうは思えないのだが…(笑)
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